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国王視点と大富豪大会決勝!

ちなみにこちらの大富豪は主人公シュンが国王陛下に媚を売るためキングである13が一番強くなっております。そもそも2が強いってなんで???

壇上に上がったシュンが妙な道具を取り出し音を鳴り響かせる。

これが音楽かっ!?

高まる!高まるぞっ!決勝の余興としてはなかなかのものだ!


舞台袖に目をやるとピッパが羨望の眼差しでシュンを見ている。意外とミーハーなのか?まぁ演奏している奴は確かにかっこ良くはある。あるのだがなんかムカつくの〜。

そもそもこんな良いものを前回あった時は拒んだのか?



処すポイント···


いや、多目にみてやろう。


ちなみにあと1ポイントでギロチンだし?シュンよ、ワシもギロチンなぞしとうないのだぞ?





演奏が終わり続けてシュンが

「ご視聴ありがとうございました!これから決勝戦が始まる訳ですが、ワタクシより新ルールを発表したいと思います!それは『革命』です!」




か、革命!!




その一言で周囲がざわめき始める。無理もない。革命とは国王の前では絶対に言ってはいけないワードである。それを国王主催の大会で高々と宣言したのだ。


「やばくないか?」

「国王の御前だぞ。」

「おい、ギロチンを用意しろ」


流石のワシでも養護できん


処すポイント+1。悲しいのぉギロチン確定じゃ



その雰囲気を察知し、慌てふためいたシュンが

「すいません。間違えました。『レボリューション』でお願いします。ルールを説明しますと場に同一の4枚のカードが出された場合カードの強さが逆転し、1が一番強くなり13が一番弱くなります。」




とシュンが説明を終え慌てるように司会者に大会の進行を促す


「あ、新しいルールが発表された事によりゲームに深みがましました!これより大富豪大会決勝を始めたいと思いますっ!」


と司会者が始まりを宣言する。


革命をレボリューションに変えようがギロチンの未来は変わらんぞ?それよりいよいよ待ちに待った決勝じゃ!




と再び気合を入れ直しカードを受け取る



おお!さっそくレボリューションチャンスじゃないかっ!5が4枚もある!しかもカードも悪くない!いける!今日こそサークルの奴に一泡吹かせてやるわ!


とサークルの様子を伺う。

う~む。どうなんじゃ?あの表情は。。。いや!今、口元に手をやった!


サークル宰相は戦の戦況が宜しくない時や、財政悪化で悩んだ時は口元を手をやるクセがある。長い付き合いの国王はそれを知っていた。


勝てる!いよいよ勝てるぞっ!







試合も終盤に進み国王は展開に悩まされていた。


ど、どうしたものか。。。このレボリューションをいつ使うか悩んでいるうちに終盤になってしまったぞ



ちなみに国王のカードは

5555.12.22

である。

宰相はカード3枚

シェリレーヌ侯爵はカード1枚。しかしこれは先程6を出されてもパスした所を見るとそれ以下。なんでそれ待ちにしたのか理解に苦しむ

そしてビッグレッド商会の次男坊は6枚である。






一方サークル宰相


うーむ、ここまで何とかしのいではきたがカードが悪すぎる。残ったカードは33.1.12だ。だが5と8が未だ1枚も場に出てない事を考えると他の奴のカードの手持ちを見る限り国王(宰相はもう正体に気づいています)とビッグレッドの次男坊が持っていると見ていい。後気になるのがまだキングと1が場に出切ってないことだ。先に5でレボリューションされれば自分も勝ち目はあるが。。。


すると次男坊が8でレボリューションを起こした。


しまった!最悪の展開だ!

そうなれば。。。


国王が待ってましたとばかりに


「5のレボリューション返しじゃ!」


「おーとっ!ここで仮面の男がレボリューション返し!この場合はどうなりますか?」


「はい。この場合はまたキングが一番強い状態になります!面白くなってきましたね!」


と司会者とシュンが解説している。


まずい!まずいぞ!

これでほぼ全員のカードが分かった。


自分が12.33

国王が12.22

シェリレーヌ侯爵が4。コヤツはもう論外だ。コヤツの得意なのは銭勘定だけか。。。伯爵は少し荷が重いか。そもそも余りいい噂は聞かないし試合後処遇を見直さねばならんな。

そしてビッグレッドの次男は13.1である。


そして今は国王の番、シェリレーヌ侯爵、次男、最後に自分である。


国王が2のペアを出してくれれば自分が3のペアを出して勝てるのだが。。。


すると国王が


「12じゃ!どうだ!出せるものはいないだろう!?」

と意気揚々と12を出す。




馬鹿国王っ!?せめて13くらいは場に何枚でたか把握しておけよっ!!



すると無表情で

「13出してこれで上がりです」


と勝利を宣言する


「決着しましたっ!優勝はビッグレッド商会のキッツ君です!!」


終わった。しかしビッグレッド商会のキッツといったか。表情も変えずに見事なゲーム捌き。中々に見どこがある。






一方国王


ま、負けたのか。。。悔しくてサークルに手持ちのカードを確認してみると3のペアと12だった。

たとえ2のペアを出していても負けていたのか。

完全敗北に天を仰ぐ。仮面越しだがそれは晴れ渡っている。

悔しいが胸が熱くなる試合であった。この充実感はなんだろう。。。大会開催して本当に良かった。




その後勝利者インタビューが行われビッグレッド商会の次男には金貨1000枚を授与した。


こんな逸材がまだこの国にいたとはな。この大会は別の意味でも価値のあるものになったな。







次回の開催発表し、つつがなく終了したのだが、来ていた貴族達のもとに何やら見たことの無い大きな箱を引いた馬が現れた。



「これは何なのだ?」


「おお!謎の仮面!惜しかったな!これは馬車だそ。ご存知ない?」


「いや、初見じゃが。。。ちなみにそれはどこで手に入れたのだ?」


「これはマイネル商会から買ったんだが、いやぁとても便利!ただ人気過ぎて手に入れるのに一ヶ月かかったがな」


なにそれ!ワシ知らない

なにそれ!ワシも欲しい!




「おい!ブリッジ!」


と大声でマイネル商会のブリッジを呼ぶ


「これはこれは、惜しかったですなぁ。で、何用でっしゃろか?」


「この馬車をワシにも譲れ」


「いや、うちらは信用が第一でしてねぇ、いくら国王陛下といえども特別優先というわけにいきまへん。申し訳ございません」


そうだった。コヤツはこういう性格だ。商売人としては立派だが妙に堅物な所がある。


「ではこれを作ったものは誰なのだ?」


「い、いや、それは企業秘密やさかい」


「···誰なのだ?」


「···シュン男爵です。はい」






やはりシュンかぁぁぁぁぁぁ!何故あやつはこんな良いものをまずワシに献上せんのだ!貴族として当然じゃろが!



「おいっ!シュンの馬鹿はどこだぁぁぁ!」


と仮面を投げ捨て、こち亀の大原部長の如くシュンを呼びつける。


「えっ!!!国王陛下っ!シュン男爵でしたら先程賞品のトランプを置いて何か慌てるように帰られましたが。。。」


クソぉぉ!度重なる無礼許さぬぞぉ!

処すポイント+100!

オーバーキルじゃ!ギロチンだけでは物足りぬ!奴の嫌いな無理難題を押し付けてやるっ!




仮面の正体を晒し、一同は一斉に平伏せる。


異様な光景で大会は閉幕するのだった

革命をレボリューションに変えるとこんなにもマヌケにみえるとは思いませんでした。けど作者的にはツボなので採用ですっ!



あとこれ重要!

第22話、領地改革への第一歩!にて友人に描いて貰った新ヒロイン?のミルフィアさんの挿絵を添付しました!

もしよろしければご覧くださいませ!


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