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大富豪大会予選!

大富豪大会が始まった。

ルールを簡単に説明すると

まずは予選、4人4組で行われ、5回勝負

一番に初回2ポイント。2番に1ポイント。他の順位から一番に成り上がった場合のみ3ポイント。総合ポイントの一番多い人のみ決勝進出。

決勝は一回限り。一番が優勝金貨1000枚



ちなみに対戦カードは

1、謎の仮面男、エラローズ子爵、マイネル商会ブリッジさんの長男、シェリレーヌ男爵

2、サークル宰相、エンパイア伯爵、ラフェデ準男爵、マーガレット男爵

3、シェリレーヌ侯爵、プレシャス子爵、ラローデ男爵、ジアース準男爵

4、サクシード子爵、ビッグレッド商会の次男、フェミニン男爵、リンター辺境伯



といった感じである。




ちなみにワタクシ、シュンは発案者ということで解説として司会者の横で試合を観戦する事になった。


『さて始まりました!この予選をシュン男爵はどの様にみられますか?』


『うーん、そうですね。グループ2はサークル宰相で固いと思います。1グループの国、オホンっ謎の仮面さんは大分大富豪の経験あるようなので上がってくると思います。そういう視点から言いますとサクシード子爵はトランプを始めた時から一緒にやってきたのでそこも順当に行けば固いかと。3グループはお恥ずかしいながら新参者でして面識がなく誰が上がってくるかわかりません。』


「ありがとうございます!私もあの謎の仮面の男には並々ならぬ気配を感じます。おーと!さっそくサークル宰相が勝ちました!」


サークル宰相は他を寄せ付けず無難に勝ち上がってきた。




「グループ2も決着がついたようですね。シェリレーヌ侯爵が勝ち上がったようです!おや?ここで番狂わせです!グループ4はビッグレッド商会の次男のキッツ君です!」


えっ!?サクシードさん負けたのっ!?

グループ4を見るとサクシードさんが天を仰ぎ、勝ったキッツ君は何も表情を変えず座っていた。




試合が終わりサクシードさんが司会席の方に来る


「サクシードさん、お疲れ様です。なんかあったんですか?」

と敗因を聞いてみる

「いや、単純に強いぞ。何より何一つ表情を変えん。あれは底が知れないな。」

サクシードさんにそこまで言わすとは何者なんだ。キッツ君




「最後の1グループも決着したようです!勝ったのは仮面の男!やはり只者ではないっ!」


カッカッカッと笑う仮面の男こと、国王陛下。大人気ないなぁ。そんな笑い方してたらバレますよ?





「なんや、うちのせがれ負けてもうたわ。賞金欲しかったんになぁ」


とブリッジさんが自分に話しかけて来る


「残念でしたね。けど頑張ったじゃないですか!褒めてあげて下さいよ。ちなみにビッグレッド商会のキッツ君は何者何ですか?」


「あぁ、ビッグレッドの次男坊ですか?あれはうちもよう分からんのですよ。才に関しては家の中でも一番とは聞いとりますけど、実際会うと何考えてるのかさっぱりで。ああいうのが一番たちが悪いねん。」


「ブリッジさんでも分からないんですか。自分も人の感情読むの得意な方だとは思ってるんですがさっぱりで。。。」


「せやろー。まぁ台風の目にはなるんとちゃいますか?おっうちのせがれが戻ってきた。国王陛下相手にようやったと褒めてきますわ。」



「あんなもん気づくに決まっとるやろ。雰囲気だだ漏れや。」


流石商会ナンバー2を運営するブリッジさん。そのブリッジさんが全く分からないと言っているキッツ君なにもの?





「さぁ!決勝進出者が出揃いました!これより決勝戦開幕です!シュン男爵何か一言お願いします!」


「いやぁ、白熱した良い予選だったと思います!決勝も楽しみですね!せっかくなんで雰囲気を盛り上げる為に一曲演奏したいと思います!」




と、陛下に次は演奏聞いて下さいと約束していたので用意していたギターを取り出し、格闘技の選手入場の時に流れそうな曲を鳴り響かせる。


見よ!俺の超絶技巧をっ!ぼっち・ざ・ろっく!舐めんじゃねぇ!




ジャジャジャジャーン!ドゥルルルルッ!



開幕のボルテージは最高潮に達する!皆さん頑張って下さい!


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