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プレゼンテーション!

「おっ!シュン!だだだ男爵になったんだってな!」

「うちにきた時には薄汚い格好をしてたシュンが男爵とはねぇ。私も鼻が高いよ。」


「ありがとうございます!」


15時になると街の人達がゾロゾロと総勢30人程集まった。この街は基本ほのぼのしていて時間にルーズなのかもなぁと思っていたけど時間きっちりに集合したのは、集合をかけたミルフィアさんの魅力か、それとも素質なのか。まぁ自分もミルフィアさんが「30分6000円ポッキリですよ〜」と言っていたらホイホイ着いていく。


客引きは禁止されてますよ!すすきのでは!


「今日は皆さんお集まり下さりありがとうございます。皆さんも知ってはいると思いますがこの度国王陛下から男爵を賜りまして、この街の統治を任されました。」


「ということはりょりょりょ領主になるのかっ!?オデ達の上司になるのか!?まぁこの街を救ってくれた立役者だしな!いい異論はないぜ!」


街の自警団団長のザキオが驚きつつ了承する。


「ありがとうございます。それに伴ってこの街の改革をしていこうかと思っています。」


「改革って言っても別に生活にさほど困ってないしなぁ」

「そんな突然言われても出来るのか?」

「うちの家とか畑を没収したりしないよな?」


と少しざわつきはじめる


「皆さんが不安になるのも分かりますが、今のパール街で安定して生活をおくれているのは前任者のサクシードさんによるものです。彼は全くの贅沢はせず、自分のコネを最大限に利用し必死に商人や他の貴族に交渉し得られていたものです。情けない話ではあるのですが、自分には同じ様には出来なさそうです。このままでいると以前の様な生活は難しいかも知れません。本当にすいません。」


と頭を下げると皆が黙って自分を見る


「そうならないようにするために、新たに2つの産業を始めたいと思っています。一つは鞍、ハミ、後皆さん始めてご覧になると思いますがこのトランプです。」


「鞍とハミは分かるけど、なんだい。そのトランプってのは?」


「トランプというのは計52枚からなる遊戯道具です。」


とドラえもんの様にポケットからトランプを取り出す。


「このトランプは先程国王陛下に献上し、陛下も大層お気に召して下さいました。ちなみにトランプの製造は自分に委任して頂きまして、カードの裏にはこの様にアルマリン王国のシンボルを刻印することを許可していただいてます!ハミ、鞍についても同様です!」




「「「国王陛下直々!」」」



わっ!みんなが驚く。

国王陛下の威光がどれくらいのものか分からなかったがここまでとは。良くそんな人と大富豪やったな自分。


「国王陛下のお墨付きなら、俺今の仕事辞めて作ります!」

「作り方を教えて下さるなら自分も!」

「王家の刻印を許される仕事なんて、、、そんな誉れ高い仕事はないべさ。」


と十人位が名乗りをあげる。


「ありがとうございます!もちろん1から教えていくので宜しくお願いします。ただ刻印する以上いい加減な仕事には出来ないのでそこだけは肝に命じておいてください。」


「鞍ハミトランプは分かったけどよ。あともう一つはなんなんだ?」


「あともう一つは馬です。これからパール街は馬の生産していきます。先の戦でお分かりの様にこれからは馬中心の社会になっていくと思います。戦いはもちろん、移動なども馬を使っていくことになります。それに先掛け馬の生産を始めたいと思っています。ちなみにもう既に数10頭の馬の手配は済ませてあります」


「いや、確かに前の戦いでは凄かったけど。。。」

「もう馬来るって言ってるけど世話したことないよ。。。」

「畑の方が確実に収穫出来るし畑をやめてまでは。。。」


と言うとトランプの時とは打って変わって疑問の声が上がり始める


「確かにすぐにお金になるものでなく、数年後の未来への投資という形のにはなるんですが、こちらをやってくださる方のお金は数年間決まった額をお支払いしたいと思っています。」


「その金額ってどれくらいになるの?」


と当然の疑問が上がってくる


「ミルフィアさん説明お願い出来ますか?」


「え~と、皆さんの今の収入の1·5倍の金額を5年間保証出来ます〜。5年後続ける方はそのままお給与をもらい続けるか、自分で経営するかを選択してもらう形になります〜」


1·5倍!?大丈夫!?とミルフィアさんを見ると、コクっと頷く。凄いな、こうなる事を見通して計算してあったのか。


「ミルフィアさんが言うならやろうかな?」

「1·5倍保証して貰えるなら。。。」

「ミルフィアさんと馬に囲まれる生活。。。悪くない」


と三人が挙手をする。

ミルフィアさんが言わなかったら誰もやってくれなかったんじゃね?絶対儲かるのに。。。馬。。。

前世でプレゼン死ぬほど苦手だったけど、やっぱり難しい。もう少し一生懸命やっておけば良かった。


等と後悔しつつ


「では皆さん明日から忙しくなるとは思いますが宜しくお願いします!」


と頭を下げ会合を終えようとすると


「しゅしゅしゅシュン、トランプ貸してくれるかー?後大富豪のルルルル、ルールもな!これで負けた奴が飯奢な!」


うん、トランプの正しい使い方ではあります。正しい使い方では、あるんですけどねー。見た瞬間から賭け事に使おうと思うのは素質ありすぎではございませんか?

いっそこの街にカジノでも作ってみようかしら?いや、きっと多重債務者とかでる。やめておこう。 

もし、自分が普通の会社で働いてたらもっと上手く書けたのかしら?サラリーマンって凄いなぁ。


プレゼン難しい!

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