改革への第一歩!
「シュンさん、似合ってます?」
「うんとっても似合ってるよ。」
「えへへ~」
さっきピッパちゃんに蹄鉄をあしらったリボンをプレゼントしてあげてからというものとても上機嫌である。
事ある事にリボンに触れニコニコ顔で鼻歌交じりだ。
前世では・・・・
・・・
・・
はっ!?前世では女の子にプレゼントした記憶がない!
これじゃ話にオチがつけられないじゃないか!!
プレゼント したことなければ オチもなし シュン&作者
なんて今の気持ちを5、7、5の川柳でしたため、風流仕り候などと詩人にでもなった気分で旅路を行く。
え?5,8、5になってる?
うるさぁぁぁぁい!作者も必死にオチをつけようと頑張ってるの!
国語の授業で作者の気持ちを述べよとかなかった?
A,オチをつけようと必死である
が正解です!
などとくだらない事を考えているとようやくパール街が見えてくる
さて、やらなくてはいけない事が山積みだ
まずは経理の確認。
これはサクシードさんが優秀だったので心配はしてないが把握する必要はある
それから馬の放牧地の開拓と住民への説明。
今ある領地で行うにはある程度畑を放牧地にしなくていけない。あとすぐにはお金になるわけでは無いので作業員の生活の為にも公務員の様な給料体制にしていかなくてはいけないよな。
それから鞍やハミ、馬車からトランプを生産する上での職人の確保と育成。
正直自分で作った方が早いのだがこれからの立場を考えるとその時間が取れないはず。雇用的な面でもこれを住民のみんなにやってもらった方がいい気がする。
とりあえずはそんな所か。
まずは経理を確認するためにサクシードさんの領主邸に行く
するとそこにはボン・キュッ・ボン(作者の文章力の限界)とした非常に女性らしく目のやり場に困る美しい女性がいた。
「お初にお目にかかります〜。ワタクシサクシード様の執事をやっておりましたウシュバの娘でミルフィアと申します〜。父よりシュン様をお支えするようにと申し浸かっております〜。」
と、ゆっくりふんわり自己紹介する
「はじめまして、この度パール街の統治を任されましたシュンです。様はやめてください。シュンでいいです。それでは早速この街の経理を確認したいのですが資料はありますか?」
「では、シュンさん〜こちらがサクシード様が納めていた時の会計資料です〜」
と言ってサッを資料を差し出してくる。
ゆるゆるふわふわしてるわりに仕事出来るな。この人。スタイルもゆるゆるふわふわしてるわりに締まる所は締まっていて、出来るな。この人
と思いながら渡された資料を確認する
おぉ!やっぱりサクシードさん出来るわ。税率はさほど高く無いのにちゃんと黒字に抑え、それをコツコツと貯め込んでてそれなりの額がある。しかし深く見れば見るほどこの黒字はサクシードさんの手腕によるもので、一度治水の為に他の貴族からお金を借りているが3年返済の無利息である。こんなの新参者の自分に出来る芸当ではない。
「オッケーです。ではあと街のみんなに色々説明したいことがあるので15時に領主邸に集まる様に伝えて貰えますか?」
「分かりました〜15時にこちらに集合ですね~。全員来てもらいますかぁ?それとも主要の人だけでもいいめすかぁ?」
「うーん。全員だとみんなも忙しいし伝わりづらいだろうから主要の人でお願いします。」
「分かりました〜では行ってきますねぇ」
と言ってサッと部屋を後にする
「ミルフィアさん喋り方ゆっくりなのに行動が早くて凄いですね」
とピッパちゃんが感想を口にする
「ピッパちゃんもそう思った?流石はウシュバさんの娘さんって所かな?あんなに大きなもの付けてるのに動くの早いよね!」
じとーと蔑んだ目を向けてくるピッパちゃん。
「失言でした。すいません」




