サラバ!ブラック企業
人生発投稿です!よろしくお願いします
「先輩!万馬券じゃないですか!」
特技馬券という有益だけど、とてもじゃないが履歴書にかけそうにもない特技を持つ主人公岩崎駿(28)は暮れの中山競馬場で後輩の大月君と馬券に興じていた。
特技と言うだけあって回収率は脅威の500%年間100万円買って500万円回収している
「てか先輩は何でそんなに馬券当たるんですか?」
「いやね、馬の顔を見てるとやる気というかそういうの分かるんだよね」
「なんすか、それ意味わかんないっすよ」
彼と自分は同じ会社に勤め、ノルマ重視、お客様は神様です、辛抱の先に希望がある。等と謳った俗に言うブラック企業である。
上司から無理難題言われても、出来ます、やります、頑張ります、しか選択肢がない。まぁそれで上司の好感度は上がるが体調のバロメーター下がる一方。ときめきメモリアルも真っ青なクソゲーみたいな会社である。上司からの誘いに「周りの人に噂されると恥ずかしいし・・・」とか言って断ってみたい。
そんな死刑死刑死刑、街路樹倒せと怒号飛び交う社内で自分が唯一身につけたスキルが顔色をうかがうだった。
あの人イライラしてるな近づかないでおこう。から始まり
機嫌良さそうだちょっと質問しよう。
後輩が辞めたそうな顔してる。ちょっと元気づけるか。と、どんどんスキルアップしていき、嘘か本当か馬の感情さえも目を見ると分かるようになったのだ
「先輩はこの仕事辞めて馬育てる仕事したらいいんじゃないですか?」
「こんな繁忙期にそんなこと言わないでよ。。、」
「ですよねぇ」
「先輩!今日はご馳走様でした!」
「うん。じゃあ明日会社で」
競馬終わった後大月君にご飯をご馳走し店をあとにする
はぁ、牧場仕事かぁ。そんな職場だったらこんなにストレスなく生活できるのかなぁ。
そんな事を考えていると12月の冷たい風が頬をなでる
街はクリスマス一色で、路上ライブをしてる若者達がいた。
自分の好きな感じの曲だったので足を止めて聞く
「ご視聴ありがとうございました!もし良かったら来週渋谷のライブハウスで演奏するのでお越しください!」
素敵な演奏をしてくれた若者の目は希望と夢に満ちあふれていて、そんな若者達にちょっとだけお金を入れて帰路に着く。自分も学生時代はギターとか部屋で一人で弾いていたけど、誰にも聴かせた事はなかった。本当のぼっち・ざ・ろっく!なんてこんなもんだぜ。
そんなことを考えていたら
キキィーー!
突如トラックが、自分の方へ突っ込んできて、
僕の人生は終わった
感想お待ちしております!