前へ目次 32/32 (四)-8(了) そう思い至ると、鯵ヶ沢は会議室のパイプ椅子を膝裏で音を出す勢いで押しのけて立ち上がった。それと同時に「私が東京へ行きます」と大声を出した。 するとテレビ会議システムでつながっている北海道警国縫署の会議室が映し出すテレビモニターのスピーカーが管理官の声で「頼みます。こちらからも増援を出します」と答えた。 そうして管理官が本日の捜査会議の終了を告げる前に、鯵ヶ沢は藤崎を伴い桂署の会議室を飛び出し、二人の人物を追うことになった。 (了)