第44話『光帝ユーディスと12の誓い』【後編】
そしてついに約束が果たされるときが来ました。プリセプトたちが長い年月をかけて作り続けてきた人形が、ついに罪の重さと均衡になったのです。ユーディスはプリセプトたちに返還されました。しかし刻限の管理者は再び炎の塊を見せることはありませんでした。
そのため地上はいつまでも暗闇に閉ざされたままになってしまいました。
そしてプリセプト――もといダースロウたちとユーディスが去ったあとに残されたのは光を失った暗闇の世界でした。そこには12の約束を守れなかった咎人たちだけが取り残されていました。やがてすべての世界が闇に包まれ、たったひとつ残された宙の天球からわずかな光りが照らされるのみとなりました。
そうして数千年の時が過ぎたころ。天空から咎人たちの上に、たった一つ残された宙の天球――星が舞い下りて来ました。とうとうこの静止遊星に因果を合わせ持つ子どもたちが現れたのです。
子どもたちはどんどん分裂を繰り替えして地上に黒い命の雨を降らせました。やがてこの静止遊星に因果が巡りだし新しい世界が作られました。それによってダースロウたちの呪いも解かれていきました。
元々光帝ユーディスの子孫であるダースロウたちが地上をぐるぐる回り始めました。やがて黒い点は帯となりそれが光りへと変わって、4つの燃える炎の球となって上空へと昇っていきました。地上に再び新たな炎の塊――4つの太陽が生まれて、いつまでも世界を照らし続けました。




