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星守《ほしもり》  作者: YUQARI
第四章 昔の話
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妙な仕事

 じいちゃんは何事もなかったように、()()を横目で見て、ニヤリと笑う。



「お。ちょうどいい。コレコレ」


 ……。

 は? コレ?



「そう。コレ。()()があったんだ。……お前、拾え」


「は?」


「だから『は?』じゃない。拾え。

 ……ったく最近の子どもは大人の言うことを聞かん。昔は違ったぞ? 家長の言うことは、わけの分からないものでも、『はい!』と返事して、すぐ実行に移したもんだ。……和明(かずあき)

 ほれ! 早く拾わんか! お前は亀か?」



「……」


 ……いやそこで出す? 亀。失礼だろ!

 てか、わけの分からんもん触られっか……っ!



 そう思って躊躇(ちゅうちょ)していると、事もあろうか じいちゃんは、ボクの腕を掴んで、そのわけの分からないモノに、無理やり触れさせた。


「!」

 うぎゃぁぁぁぁああああ!!! 何してくれてんの!?




カッ────!!




「!」

 途端、ものすごい光が辺りを包み込んだ。


「うわ……っ!」

 な、なに? 今度は何!?






 ──『和真(かずま)。それが後継か……?』




「? ……?? ……!?」

 厳かな声が、頭の中に響く。



「はい。天津甕星(あまつ みかぼし)さま」

 じいちゃんが仰々(ぎょうぎょう)しく頭を下げる。



 え、ええ? なに? なんなの?




 受け入れ難い今の状況に、

 ボクはただただ、目を見張った──。




挿絵(By みてみん)


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