97/603
註四、人中の呂布、馬中の赤兎
註4.
曹瞞傳曰:時人語曰:「人中有呂布,馬中有赤兎。」
(訳)
曹瞞伝にいう、
時の人が語りていわく、
「人中に呂布有り、馬中に赤兎有り」
(注釈)
「人中の呂布、馬中の赤兎」です。
人間の中に呂布というバケモノがいて
馬の中に赤兎という怪物がいる、
それが組んでるんだから、
そりゃ誰も太刀打ちできねぇ、って感じです。
三国志に出てくる名前って
他の時代と比べて、日本語読みで
圧倒的にカッコイイからこそ
人気があると思うわけです。
関羽雲長とか趙雲子龍とか
呂布奉先とか夏侯淵妙才とか。
呂布はピンイン読みだと
「るーぶー」になり、
微妙にかっこよくないですw
旅行雑誌みたい。
曹瞞伝は、呉の人が
書いたという伝記です。
曹操の幼名は「阿瞞」または「吉利」といい
子供の頃は厄払いのために敢えて
「瞞」などといったイヤな字を
使ったりするのですが、
これがタイトルになってるあたり
内容はお察しであります。
中華ドラマ「三国志 three kingdoms」でも
袁紹が曹操のことを
「よいか?曹阿瞞よ……」とか言って
バカにするシーンがあります。




