註三、タイマンなら負けん
註3.
英雄記曰:郭汜在城北。布開城門,將兵就汜,言「且却兵,但身決勝負」。汜、布乃獨共對戰,布以矛刺中汜,汜後騎遂前救汜,汜、布遂各兩罷。
臣松之案英雄記曰:諸書,布以四月二十三日殺卓,六月一日敗走,時又無閏,不及六旬。
(訳)
英雄記にいう、
郭汜が城の北にあった。
呂布は城門を開いて、
兵を率いて郭汜に接近して言った。
「しばし兵を退けよ、
単身で勝負を決そうではないか」
郭汜と呂布はこうして単独でともに戦い、
呂布は矛で郭汜を狙って突き刺し
郭汜の背後の騎兵がかくして
進み出て郭汜を救援したため
郭汜と呂布はともに退いた。
わたくし松之が調べたところ
「英雄記」はこう言っている。
呂布は四月二十三日に董卓を殺し
六月一日に敗走した。
当時は閏がなかったので
六十日には及ばない。
(註釈)
数少ない一騎打ちの場面です!!
「且却兵,但身決勝負」
タイマンなら負けねぇ、という
呂布の自信が見て取れるような
セリフですね。
でかいことを言うだけあって
呂布は郭汜相手に優勢でしたが
郭汜のピンチを見兼ねて
兵が助けに入って来たので
勝敗は有耶無耶になりました。
英雄記の記述によれば
呂布は董卓を誅殺してから
60日に達する前に敗れたようです。
だいたい40日くらいでしょうか。
リアルタイムで動乱期を経験している
王粲の記述をここは信じましょう。
次回、赤兎馬が登場します。




