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淡々三国志  作者: ンバ
魏書第七、呂布伝
91/603

二、侍女と密通

三国志2.

布便弓馬,膂力過人,號為飛將。稍遷至中郎將,封都亭侯。卓自以遇人無禮,恐人謀己,行止常以布自衞。然卓性剛而褊,忿不思難,嘗小失意,拔手戟擲布。布拳捷避之,為卓顧謝,卓意亦解。由是陰怨卓。卓常使布守中閤,布與卓侍婢私通,恐事發覺,心不自安。


(訳)

呂布は弓馬に熟達し、膂力りょりょくは人に過ぎ

飛将ひしょう」の称号で呼ばれていた。

徐々に昇進して中郎将に至り

都亭侯に封じられた。


董卓は、自らが人を遇するに無礼で

人が自分を(殺そうと)謀るのを恐れ

いかなる時も常に呂布に護衛させていた。


しかし董卓の性格は剛情で偏狭であり

怒ると後難を考えず、

かつて、(呂布が)小さな失態を犯したとき

手戟を抜いて呂布に投げつけた事があった。


呂布は腕力と敏捷さでこれを避け

董卓を顧みて謝罪し、

董卓の気持ちも和らいだのであるが

この事で呂布は密かに董卓を恨んだ。


董卓は常に呂布を遣わして

中閤(後宮)を守らせていたが

呂布は董卓の侍女と私通しており

事が発覚するのを恐れて

内心落ち着かなかった。




後漢書2.

稍遷至中郎將,封都亭侯。卓自知凶恣,每懷猜畏,行止常以布自衛。嘗小失卓意,卓拔手戟擲之。布拳捷得免,而改容顧謝,卓意亦解。布由是陰怨於卓。卓又使布守中閤,而私與傅婢情通,益不自安。



(訳)

徐々に昇進して中郎将に至り

都亭侯に封じられた。


董卓は自らが凶暴で、思うままに

振る舞っている事を自認していたため

何時も内心は猜疑し恐れて

いかなる時も常に呂布に護衛させていた。


かつて、些か董卓の意に外れたとき

董卓が手戟を抜いて

呂布に投げつけた事があった。


呂布は腕力と敏捷さで直撃を免れ

顔色を改め、顧みて謝罪したので

董卓の気持ちも和らいだのであるが

この事で呂布は密かに董卓を恨んだ。


董卓はまた呂布を遣わして

中閤を守らせていたが

(呂布は)私的に傅役の婢女と

密通していたため

ますます心に不安を抱いた。


(註釈)

ほとんど同じですけど

後漢書だと「飛将」のくだりが

書かれてないんですね。


三国志には冒頭の「弓馬に秀でて……」

のくだりがなかったんですが

ここで「飛将」の話に

繋げるためだったと考えると納得。


また、「飛将軍」とは本来

前漢の名将、李広りこうのことです。

呂布は彼に準えられてるんですね。



董卓は自分が横暴に振る舞ってるの自覚して

呂布を常にボディーガードとして

側に置いていた、とありますが

ちょっと董卓のイメージ変わります。


しかし、「後先考えずにキレる」とか

やはり、余り近付きたくない人です。


劉備も趙雲別伝で

「趙雲が敵に寝返りました」って

言った奴に手戟投げてましたけど

あの時と違って、董卓は

当てる気満々で投げてます。


呂布だったから避けられたものの

普通の人なら、董卓の投げた手戟を

避けられずに死んでいたかもしれません。



また、ここで呂布が私通していたという

董卓の侍女が出てきますが

彼女が三国志演義における

傾国の美女、貂蝉ちょうせんのモデルになっています。


後漢書だと「傅」と書かれてるので

子守役の女性って事になります。


吉川三国志だと、董卓が死んだ時点で

貂蝉が自害する流れになっていますが

三国志演義では、董卓を討ったあと

貂蝉は正式に呂布の妻になっています。


また、漫画、蒼天航路は

基本的に正史ベースなんですが

貂蝉は貂蝉として出てきます。

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