表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
淡々三国志  作者: ンバ
蜀書第七、法正伝
85/603

註六、曹操の負け惜しみ

註6.

臣松之以為蜀與漢中,其由脣齒也。劉主之智,豈不及此?將計略未展,正先發之耳。夫聽用嘉謀以成功業,霸王之主,誰不皆然?魏武以為人所教,亦豈劣哉!此蓋耻恨之餘辭,非測實之當言也。


(訳)

わたくし松之の意見。

蜀と漢中はともに唇と歯の如くである。


劉主(劉備)の智略を以て、どうして

この点に考えが及ばぬ事があろうか。


計略がいまだ展開されぬうちに

法正が先んじて発案しただけである。


そもそも良策を聴き分け

用いて功業を成す事は

覇王となる主ならば

誰でも皆同様ではなかろうか?


魏武(曹操)が

(劉備の策が)人に教えられたものだと

見做したのなら、なんと

劣った考えであろうか!


これはおそらく、

恥と悔しさから出た余計な言葉であって

事実を推測した真っ当な発言ではない。



(註釈)

要するにやっぱ負け惜しみですよ!


唇と歯の間柄……は、

唇がないと歯も無防備になっちゃうので

それほど密接で、存亡をともにする

関係性だという事です。


裴松之先生は劉備の智を

高く評価しています。


曹操の言う通り、ただ

法正の献策に従っただけとしても

それに耳を傾けて、採用するかどうかも

主君の采配や度量のうちですからね。


巴・漢中の攻防戦は

法正と黄忠が目立ってますが

基本戦略を立てたのは黄権こうけんのようです。


その黄権も、呉攻めの際に

進退窮まって魏に降伏しちゃうんですが

彼も法正に負けない程非常に優秀な人物です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ