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淡々三国志  作者: ンバ
蜀書第七、法正伝
79/603

註三、孫盛が斬る!!

裴註の孫盛のコメントです。


孫盛そんせいは三国時代の後、西晋から東晋に

移り変わる時代を生きた歴史家の一人です。


彼が亡くなった頃、入れ替わるように

裴松之先生が生まれました。


その著作には

「魏氏春秋」「蜀世譜」「異同雑語」

などがあるそうです。


人物評論が結構多くて、

彼の見解が裴松之に引用されることも

かなり多いです。

註3.

孫盛曰:夫禮賢崇德,為邦之要道,封墓式閭,先王之令軌,故必以體行英邈,高義蓋世,然後可以延視四海,振服羣黎。苟非其人,道不虛行。靖處室則友于不穆,出身則受位非所,語信則夷險易心,論識則殆為釁首,安在其可寵先而有以感致者乎?若乃浮虛是崇,偷薄斯榮,則秉直杖義之士將何以禮之?正務眩惑之術,違貴尚之風,譬之郭隗,非其倫矣。


(訳)

孫盛はいう。

そもそも賢人を礼遇し

徳ある者を崇めるのは

国家の要諦となる道理である。


封墓ふうぼ(お墓に盛り土をする)

式閭しきりょ(郷里の門における表彰)

は先王の立派な軌範である。


故に必ず、本質と行動は遥かに秀でて

高い徳義が世を覆い、然る後に

四海を見渡して、群衆を

心服させる事が出来るようになる。


いやしくもそのようでない人物では

道理は行われないのである。


許靖は、家にいる時は兄弟と不和で

(※許靖と許劭は仲が悪かった)


世に出てからは

不適当な所から位を受け、

信義を語る時は

平時と戦時で心を変えて

見識を論ずれば、殆ど

禍乱の首魁となりかけた。


どうして先んじて寵遇するべきで

人々を感受させ招致する者といえようか。


もし虚名を持つ者を崇め

不義の者に栄誉を授けるならば

正義の士をどのように礼遇するのか?


法正は人々を惑わす術に務めて

高尚さを貴ぶ気風に違えている。


(許靖を)郭隗と比較しているが

その仲間ではないのだ。


(註釈)

孫盛の法正批判が入りました。


釁は「血塗る」なんて読むんですね。

怖い字を使うなぁ。


「釁首」で

災いを起こす発端とか

そういう意味になるのでしょう。


また、不適当なところから

官位を受けた……というのは

董卓のことでしょうか。


董卓(関中)

孔伷こうちゅう(豫州)

陳禕ちんい(揚州)

王朗(会稽)

士燮ししょう(交州)

劉璋(益州)

劉備


と、許靖もいろんな勢力を渡り歩いてます。

王朗のとこに孫策が攻めてきたときに

孫策に仕える道もあったと思います。

このへん、張昭張紘と比べたら

見通しが甘い、って裴松之に批判されてますが


この記事に対して裴松之が

更に反論を展開します。

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