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淡々三国志  作者: ンバ
蜀書第六、馬超伝
45/603

註五、関張、無言の礼儀講座

註5.

山陽公載記曰:超因見備待之厚,與備言,常呼備字,關羽怒,請殺之。備曰:「人窮來歸我,卿等怒,以呼我字故而殺之,何以示於天下也!」張飛曰:「如是,當示之以禮。」明日大會,請超入,羽、飛並杖刀立直,超顧坐席,不見羽、飛,見其直也,乃大驚,遂止不復呼備字。明日歎曰:「我今乃知其所以敗。為呼人主字,幾為關羽、張飛所殺。」自後乃尊事備。


(訳)

馬超は劉備が厚遇してくれるのを見て

劉備と話す時はいつもあざなで呼んでいた。

関羽は怒って、馬超を殺したいと願い出た。


劉備が言った。


「人が窮して私を頼ってきたのだ。

君たちは怒って、私を字で呼んだ

という理由で彼を殺そうとしているが、

そんな事でどうして天下に

(信義を)示せようか!」


張飛が言った。


「それならば礼儀を教えてやりましょう」


明くる日に大きな会合を開き、

馬超が招き入れられると

関羽と張飛は揃って

刀をついて侍立していたが

馬超は座席を顧みており

関羽と張飛が見えていなかった。


関羽と張飛が立っているのに気付くと

馬超は大いに驚いて、

遂には二度と劉備を字で呼ばなかった。


明日馬超が歎息して言った。


「私は今こそ敗れた理由がわかった。

主君を字で呼んだがために

関羽と張飛に殺されるところであった」


それ以降は劉備を尊んで仕えるようになった。


(註釈)

成人するといみなの他にあざなを持ちます。


君主などの上の立場の人は

部下を名指しで呼んでいいのですが

そこを敢えてあざなで呼ぶと

敬意を払ってる事になるわけで

親しさの現れになります。


しかし、同僚・同輩はまだしも

目上の人にこれをやるのは

結構アウトな行為です。


劉備のことを呼ぶ場合なら

普通は姓に役職を付けて

劉左将軍……とか、劉豫州……

とかって呼ぶものですが、


年齢も同年代どころか

馬超の方が15歳も下で、

帰順したばかりの若造が

主君に向かって


「玄徳、話がある」


なんて言ってるのを聞いた関羽は


「馬超の無礼者め、ぶっ殺してやる」


と憤るわけです。


関羽と張飛で無言の圧を与え

馬超の態度を正す、

と、面白いお話ではありますが

これはデタラメ度MAXです。


関羽は荊州で曹操と孫権に

睨みをきかせているため

蜀に来た事は一度もないはずで

馬超と面会する機会も終ぞなかったのです。

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