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淡々三国志  作者: ンバ
魏書第十、荀彧伝
289/603

六、孔融と荀彧の袁紹臣下評

6.

三年,太祖旣破張繡,東禽呂布,定徐州,遂與袁紹相拒。孔融謂彧曰:「紹地廣兵彊;田豐、許攸,智計之士也,爲之謀;審配、逢紀,盡忠之臣也,任其事;顏良、文醜,勇冠三軍,統其兵:殆難克乎!」彧曰:「紹兵雖多而法不整。田豐剛而犯上,許攸貪而不治。審配專而無謀,逢紀果而自用,此二人留知後事,若攸家犯其法,必不能縱也,不縱,攸必爲變。顏良、文醜,一夫之勇耳,可一戰而禽也。」


(訳)

建安三年(198)、

太祖は張繍ちょうしゅうを破った後

東の呂布をとりことして徐州を平定、

とうとう袁紹と相対する事になった。


孔融こうゆうは荀彧に対して謂った。


「袁紹の領地は広く、兵は強く、

田豊でんほう許攸きょゆうといった智計の士に謀を為させ、

審配しんぱい逢紀ほうきといった

忠義を尽くす臣下に事業を委任し、

顔良がんりょう文醜ぶんしゅうといった

三軍に冠たる勇士に兵を統制させている。


殆ど勝ち目がないのではないか!?」


荀彧は言った。


「袁紹の兵は多かれど、

軍法が整えられていない。


田豊は剛直にして上を犯し、

許攸は貪欲で治められず。


審配は独りよがりで無謀であり、

逢紀は果たして私見を用い、

この二人を留めて背後の事を

任せているからには、もしも

許攸の家族が法を犯したところで

必ずや欲しいままにさせてはおくまい。


そうなれば、許攸は必ず変じる(寝返る)。


顔良と文醜には一夫の武勇があるのみで

一戦で虜にできよう」


(註釈)

198年、呂布が平定され、

翌年には、かつて宛で曹操をボコボコにした

張繍ちょうしゅう賈詡かくも降伏してきます。

曹操が一番喜ぶタイミングを狙って

降ってくるあたりが、さすが賈詡。


裴松之からは蛇蝎の如く嫌われてますが

当代指折りの策謀家であります。


田豊でんほうは実際に袁紹に煙たがられて投獄され

許攸きょゆう逢紀ほうきらとの確執で寝返ります。


袁紹陣営を見てきただけあって

その内憂は荀彧のよくご存知のところ。

とはいえ、読みがキレキレすぎます。

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