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淡々三国志  作者: ンバ
呉書第九、魯粛伝
261/603

註六、周瑜の遺言(江表伝ver)

註6.

江表傳載:初瑜疾困,與權箋曰:「瑜以凡才,昔受討逆殊特之遇,委以腹心,遂荷榮任,統御兵馬,志執鞭弭,自效戎行。規定巴蜀,次取襄陽,憑賴威靈,謂若在握。至以不謹,道遇暴疾,昨自醫療,日加無損。人生有死,修短命矣,誠不足惜,但恨微志未展,不復奉教命耳。方今曹公在北,疆埸未靜,劉備寄寓,有似養虎,天下之事,未知終始,此朝士旰食之秋,至尊垂慮之日也。魯肅忠烈,臨事不苟,可以代瑜。人之將死,其言也善,儻或可採,瑜死不朽矣。」案此箋與本傳所載,意旨雖同,其辭乖異耳。


(訳)

江表伝は、

周瑜が病に苦しんでいた当初に

孫権に宛てた手紙を載せている。


わたしは凡才を以て、かつて

討逆将軍(孫策)から殊更に優遇され、

腹心を委ねられ、かくて

栄えある任をになう事になり、

兵馬を統率し、鞭や弓弭ゆはずを執りて

軍旅に尽力する事を志して参ったのです。


巴蜀を平定し、次いで襄陽じょうよう

奪取せんと謀りましたが、

(孫権の)威霊を頼みにすれば

もはや掌握したも同然でございました。


(しかし)

我が身を顧なかった事が災いして

道中にて突如病に罹り、

先ほどより自ら療養して参りましたが

日に日に病勢は募り、

快方に向かう事がございません。


人間が生きる上で(必ず)死が有り、

(寿命の)長短は天命でございますから

(ここで死ぬことになっても)

誠に、惜しむには足りませぬが

ただ、微志を未だに広げられず、

二度と教命を奉じられぬ事が悔やまれます。


ただ今、曹公は北にあり

境域はいまだ鎮静されておらず、

劉備は(孫権に)寄寓しておりますが

虎を養う事にも似た事態でありまして、

天下の事は、いまだに

その終始が読めません。


今こそ、朝廷の士が※旰食し

(※夜に食事する=精勤する)

至尊が神慮を垂れるときなのです。


魯粛は忠烈であり

事に臨んで揺るがせにせず、

彼を瑜の代役とすべきです。


人のまさに死なんとするや

その言や善し、と申します。


し、或いは(私の意見・魯粛を)

採用していただけたなら、

瑜は死んでも、朽ちる事はございませぬ」


(わたくし、裴松之が)

この手紙を勘案するに、

本伝に掲載されたものと

意旨は同様でありながら、

その言辞が乖異かいい(食い違って)

しているだけである。



(註釈)

「戎」が「戒」に見えて、

アホ誤訳をしそうになりました。



本文とほぼ同じ内容ですが、

江表伝の周瑜は孫策について言及しています。


江表伝の孫策と周瑜の友情描写は

最後まで徹底されている!




演義での周瑜は

終始諸葛亮に出し抜かれ、


「天は周瑜を生みながら

なぜ諸葛亮をも生んだのだ」


と言い遺して逝きました。





各書の周瑜をまとめるとこんな感じです。


☆三国志本文の周瑜

・音楽に精通

・周囲から「周郎」と呼ばれている

・孫策と仲良し

・程普と仲が悪い

・孫策からは特別扱い

・孫権からは諸将と同等の扱い

・魯粛を推薦した

・赤壁前の会議に呼ばれなかった

・孫瑜と馬超を推している

・関羽と張飛を欲しがっていた

・劉備を美女財宝で籠絡しようとした

・益州を征伐しようとした



☆江表伝の周瑜

・孫策との絆は金属をも断ち切る

・呉夫人からも息子同然に思われている

・兄として孫権を全面的にバックアップ

・程普と仲直りしている

・蒋幹が敵の間諜と知っていて見逃す



☆三国志演義の周瑜

・張昭と張紘ちょうこうを孫策に推薦

・孫策を「我が兄」と呼ぶ

・孫策死亡時、霊柩に縋って号泣

・孫呉の「大都督」

・蒋幹を敵の間諜と見抜いて逆用

・劉備と孫夫人の婚姻を勧める

・諸葛亮コンプレックスがひどい

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