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淡々三国志  作者: ンバ
蜀書第六、関羽伝
24/603

九、後嗣その後

関羽伝本文のラストです。

関羽の死後、その後嗣こうしについてです。

9.

追諡羽曰壯繆侯。子興嗣。興字安國,少有令問,丞相諸葛亮深器異之。弱冠為侍中、中監軍,數歲卒。子統嗣,尚公主,官至虎賁中郎將。卒,無子,以興庶子彝續封。


(訳)

(260年)関羽に壮繆そうぼく侯を追諡した。

子の関興かんこうが後を継いだ。

関興はあざなを安国あんこくといい

若くして名声があり

丞相じょうしょう諸葛亮しょかつりょうはその才を高く評価した。

弱冠(20歳前後)で

侍中・中監軍となったが、数年で卒した。


子の関統かんとうが後を継いだ。

公主こうしゅ(内親王)を娶り

官位は虎賁こほん中郎将ちゅうろうしょうまで至った。


関統が卒し、子が無かったため

関興の庶子である関彝かんいに爵位を継がせた。


(註釈)

関羽のおくりな(死者へ追贈する称号)は

壮繆そうぼく侯です。


関羽の死から40年後、

蜀漢の景耀けいよう2年、260年に

張飛や馬超とともに追謚されました。


諡号は大きく分けて


褒めるタイプの「美」

けなすタイプの「悪」

早逝を追悼する「平」


の三種があります。


関羽の場合、美と悪

両方の諡を与えられてる珍しいタイプです。


優れた武将であった反面

荊州を失陥してしまったのは

やはり同時代の人間からも

マイナスに捉えられているんですね。


また、二文字の諡を与えられてるのは

蜀臣では関羽・趙雲ちょううん・諸葛亮だけです。


関羽の後嗣については、

関羽とともに斬られた関平かんぺい

恐らくは長男ですね。

関興かんこうが次男で、それとあと

孫権が孫登そんとうとの縁談を

申し込んで来た娘が居るはずです。



メディアによっては、関羽の娘の名は

関銀屏かんぎんぺいとするものもあります。


また、京劇に出てくるイケメン

三男の関索かんさくは架空の人物です。


関羽の子の関平・関興はともかく

孫の関統かんとう関彝かんいの名前は

明日になったら忘れてそうです。

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