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淡々三国志  作者: ンバ
蜀書第六、関羽伝
19/603

註八、関羽と孫権

註8.

臣松之以為荊、吳雖外睦,而內相猜防,故權之襲羽,潛師密發。按呂蒙傳雲:「伏精兵於〔舟+冓〕〔舟+鹿〕之中,使白衣搖櫓,作商賈服。」以此言之,羽不求助於權,權必不語羽當往也。若許相援助,何故匿其形跡乎?


(訳)

わたくし松之の意見。


荊州けいしゅう(関羽)と呉(孫権)は

表向きは和睦関係にあったものの

内心では互いに疑い合っていた。


ゆえに孫権は関羽を襲撃しようと

秘密裏に軍を進発させたのである。


呂蒙りょもう伝にいうには

「精兵を冓鹿こうろく(輸送船)の中に伏せ、

商人の格好をさせた

市井しせいの者に櫓を漕がせた」


この記述から言えば、

関羽は孫権に援軍など要請しておらず

孫権が自ら駆けつけるなどと

関羽に語ったこともない筈である。


もし互いに援助を求めていたなら

何故その形跡を隠すのであろうか?



(註釈)

呂蒙りょもう伝には関羽に気取られぬよう

秘密裏に兵を出したとあります。


本当に関羽と孫権が同盟関係にあれば

援軍を出すふりをして荊州に入り

騙し討ちでも何でもすればよかったんです。


隠すということは、

関羽と孫権がお互いを救援するような

関係ではなかったということです。


「コウロク」は漢字が難しすぎて

出ませんでしたが、舟に冓、鹿と書きます。

便宜的に冓鹿と表記しました。

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