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註五、愛馬のいななき
註5.
吳書曰:堅乘勝深入,於西華失利。堅被創墮馬,卧草中。軍衆分散,不知堅所在。堅所騎騘馬馳還營,捂地呼鳴,將士隨馬於草中得堅。堅還營十數日,創少愈,乃復出戰。
(訳)
呉書にいう、
孫堅は勝ちに乗じて深入りし、
西華において利を失った。
孫堅は創を受けて落馬してしまい、
草叢の中に臥せっていた。
軍の者は散り散りになってしまい
孫堅の所在はわからなかった。
孫堅が乗っていた騘馬が
軍営に馳せ戻ってきて
地面を蹴って嗎いて呼び
将士たちは馬に随って
草叢の中の孫堅を見つけた。
孫堅は軍営に連れ帰られ
十数日して創がいささか癒えると
ふたたび戦いに出た。
(註釈)
どこ行くねーーーーん!!(陣内の桃鉄
やっぱり、血気に逸りすぎて
深入りしてピンチに陥ってます。
行動が軽はずみで、
せっかちなのが孫堅の欠点だと
陳寿は評で述べています。
赤兎や絶影のように、
名前はついてないですが
助けを呼びに行くなんて
孫堅の愛馬は賢いですね。