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淡々三国志  作者: ンバ
蜀書第六、関羽伝
14/603

註六、裴松之ツッコむ

蜀記の記述に対して

裴松之のコメントです。

註6.

臣松之以為備後與董承等結謀,但事泄不克諧耳,若為國家惜曹公,其如此言何!羽若果有此勸而備不肯從者,將以曹公腹心親戚,實繁有徒,事不宿構,非造次所行;曹雖可殺,身必不免,故以計而止,何惜之有乎!既往之事,故託為雅言耳。


(訳)

わたくし松之の意見。

劉備はのちに董承とうしょうらと結んで

(曹操を排除しようと)謀った。

ただ事が洩れて成就しなかっただけである。


もし国家のために曹公を惜しんだというなら

この発言をどのように説明するのか!


関羽がもし本当にこのような事を勧めて

劉備ががえんじなかったのだとすれば

それは、曹公の腹心の将や親類の者など

実に大勢が徒党を組んでおり

事は兼ねてより練られたものではなかったので

咄嗟に行うことができなかったのである。


曹公を殺すことができても

(劉備自身も災禍を)免れることはできず

故に計算して取り止めたためで

どうして曹公を惜しんだなどと言えよう!


過去の出来事であるので

綺麗事を言い繕ったに過ぎないのである。


(註釈)

漢の献帝けんていは曹操の強勢を恐れ

舅(丈人)の董承に曹操暗殺の密勅みっちょくを下し、

彼は有志を募って協議しました。

この中に劉備も加わっていたのです。


劉備は袁術迎撃の任を受けて

徐州へ向かったために事無きを得ましたが

事が露見して董承らは皆殺しにされました。



後々になって曹操の殺害計画に

加担しておきながら

「国家のために彼を惜しんだ」というのは

おかしい!と裴松之は批判してるわけです。

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