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淡々三国志  作者: ンバ
蜀書第六、関羽伝
13/603

註五、劉備の苦しい言い訳

続いて蜀記の記事です。


長阪で空前絶後の危機に陥った劉備に

関羽が嫌味を言います。

註5.

蜀記曰:初,劉備在許,與曹公共獵。獵中,眾散,羽勸備殺公,備不從。及在夏口,飄颻江渚,羽怒曰:「往日獵中,若從羽言,可無今日之困。」備曰:「是時亦為國家惜之耳;若天道輔正,安知此不為福邪!」


(訳)

劉備がきょに在った当初

曹公とともに狩猟をした事があった。


猟のさなか、人々が散ったので

関羽は劉備に曹操を殺すよう勧めたが

劉備は従わなかった。


(後年になって)

夏口において長江の岸辺を

ふらふらと彷徨っている(飄颻)と

関羽が怒って言った。


「往時の狩猟の最中に

わたしの言う通りにしていたならば

今日の苦労はなかったでしょうに」


劉備が言った。


「あの時は国家のために

彼を惜しんだだけだ。


もし天道が正しきをたすけると言うなら

どうしてこの事が

幸いにならないとわかるのだ!」


(註釈)

劉備が漢津で関羽と合流した

そのあとの一場面です。


劉備の労を労ったり

互いの無事を喜んだりするかと思いきや

関羽でも劉備に嫌味の一つも言うんですね。


関羽に限らず、劉備が

人の言うことを聞いたためしは

ほとんどないため、

いちいち怒っても仕方ないです。


お互いに臣下が

「劉備を殺せ」「曹操を殺せ」

って言ってて、当の本人たちが

それに従わないのは、

天の意思がそうさせているんでしょうか。


いや、それはない。


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