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淡々三国志  作者: ンバ
魏書第七、呂布伝
119/603

註十五、呂布「明公助けてー!」


註15.

獻帝春秋曰:太祖軍至彭城。陳宮謂布:「宜逆擊之,以逸擊勞,無不克也。」布曰:「不如待其來攻,蹙著泗水中。」及太祖軍攻之急,布於白門樓上謂軍士曰:「卿曹無相困,我當自首明公。」陳宮曰:「逆賊曹操,何等明公!今日降之,若卵投石,豈可得全也!」



(訳)

献帝春秋にいう、

太祖の軍が彭城ほうじょうに至ると

陳宮は呂布に謂った。




「敵軍を逆撃するのが宜しいかと。

逸を以て労を撃つ

(兵法三十六計の四)のですから

勝利を得られぬ訳がありません」


呂布は言った。


「敵軍が来攻するのを待って

泗水しすいの中に圧迫するに越した事はない」


太祖の軍の攻撃が激しくなるに及んで

呂布は白門の楼上から

曹操の軍兵らに謂った。


卿曹きみたち〜、そんな苦しめんでくれ〜。

私は明公とのに自首するつもりなのだよ〜」


陳宮が言った。


「逆賊曹操がどうして明公とのなんですか!?

今日、曹軍に降るのは、

石に卵を投げるようなものですよ、

どうして命を全うできましょうか!?」




(註釈)

呂布やる気ねぇえええええwwww


呂布は曹操に降伏したいのに

陳宮がだめぇえええ!!って

言ってるわけですから

こうなっちゃうかな……w



フッ、わざわざ打って出るまでもねぇ。

泗水を奴らの墓場にしてやるぜ……

     ↓

     ↓(数時間後)

     ↓

やめて〜攻撃しないで〜

曹操さまに逆らう気なんて

はじめからなかったんですよ〜ん


この変わり身の早さ、

もうほとんどコントですね。


呂布って人間的にはほめられたものじゃ

ありませんが、こういう可愛さがあるので

なんか憎みきれないとこがあります。


この記述は、宋代まで通史である

資治通鑑しじつがんにも採用されてました。

ドンマイ……ドンマイ……



後漢書ではカットされてますが、

下邳かひで戦う前に、曹操と呂布は

彭城ほうじょうで干戈を交えています。


彭城は、かつて劉邦が56万を擁しながら

項羽の3万にズタボロにされた場所です。



「曹」は、やから、とか

〜たち、って意味にもなるんすね。

知らなかった!




次回、呂布の最期です。

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