十二、お願い陳登
三国志11.
登見太祖,因陳布勇而無計,輕於去就,宜早圖之。太祖曰:「布,狼子野心,誠難乆養,非卿莫能究其情也。」即增珪秩中二千石,拜登廣陵太守。臨別,太祖執登手曰:「東方之事便以相付。」令登陰合部衆以為內應。
(訳)
陳登は太祖に見え、
呂布は武勇あれど計略なく
去就を軽んじているため、
早急に彼(の討伐を)を図るべきだと述べた。
太祖は言った。
「呂布は野心を持った狼子で、
真に久しく養う事は困難であるな。
君を置いてこの事態を
収束させられる者はいない」
すぐに陳珪の扶持を中二千石に増やし、
陳登を拝して広陵太守に任じた。
別れるに臨んで
太祖は陳登を手を取って述べた。
「東方の事は君に託したぞ」
陳登に命じて、
密かに部衆を糾合して内応させた。
後漢書12.
登見曹操,因陳布勇而無謀,輕於去就,宜早圖之。操曰:「布狼子野心,誠難久養,非卿莫究其情偽。」即增珪秩中二千石,拜登廣陵太守。臨別,操執登手曰:「東方之事,便以相付。」令陰合部眾,以為內應。
(訳)
陳登は太祖に見え、
呂布は武勇あれど謀なく
去就を軽んじているため、
早急に彼(の討伐を)を図るべきだと述べた。
太祖は言った。
「呂布は野心を持った狼子で、
真に久しく養う事は困難であるな。
君を置いてこの情偽を
収束させられる者はいない」
すぐに陳珪の扶持を中二千石に増やし、
陳登を拝して広陵太守に任じた。
別れるに臨んで
太祖は陳登を手を取って述べた。
「東方の事は君に託したぞ」
(陳登に)命じて、
密かに部衆を糾合して内応させた。
(註釈)
両著に全く違いなし!!
呂布は野心家かなぁ。
目の前のことにいっぱいいっぱいなのかも。
広陵太守だった張超は
曹操が滅ぼしちゃったので
改めて後釜に陳登を据えました。
官職配って懐柔するのは
帝を擁する曹操の特権と化してます。