表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王クエスト  作者: ぽち太郎
第1章
7/40

難易度:ハードモード

痛みは徐々に治まって来ていた。


俺は額に触れた。


まさか、これがクライナーの言っていた呪いか……?


人間を傷付けたから?


いや、それなら最初の一人に蹴りを入れた時になるはずだ。


…………殺そうとしたからか?


考えていると、背後で気配がした。


存在を忘れていた商人達が逃げ出そうとしていた。俺と目が会うと怯えた声を出す。


「い、命だけは! 金ならいくらでも……」


「黙れ」


俺は商人達に向けて掌を向け、呪文を唱えた。


「潰せ」


商人達の上に通常の何倍もの重力がのし掛かる。


商人達は大地に押し付けられた。


「あ゛が … …」


商人の顔が鬱血により赤黒く染まる。


俺は少しずつ重力を増やしていく。


次の瞬間、再び額に激痛が走った。


すぐに呪文を解いた。


商人達は気を失っているが、まだ息は有る。


「はあっ…はあっ……。クソ親父め……」


俺は痛みを堪えた。


……人間を殺せないだと!?


それで、征服しろと言うのか。


こんな奴等も殺せないなんて……。


呪文で一息に殺ってしまおうか……。しかし、死の直前であれだけの激痛だ。


殺したらどうなるのか、想像したくも無い。


厄介な事になった。

これからどうしたものか……。


考えながらも俺は気絶した商人達をそのまま放っておいて、町に向けて歩き出していた。


懐には奴等からちゃっかり頂いた金がある。


とにかく、町に行って様子を見る事にしよう。




商人が言っていた通り、その日の夕方には町に着いた。


町の周りは、ぐるりと一周塀で囲んである。


入り口では門番による簡単な検査が有ったが、俺の正体は見抜けなかった様だ。

基本的に魔物や盗賊避けなのだろう。


木造の家が建ち並んでいる。高くても2階建てだ。

街道からそのまま大通りに繋がっていて、入り口近くには宿屋が多い。


路地には民家が建ち並んでいる様だ。


俺はザッと町の造りを確認すると、人の多い酒場に向かった。


大きめな酒場を見つけ、押し戸を開けて中に入る。


中には3、4人組が多く見られた。恐らくこいつ等も自称勇者なのだろう。


はっきり言って、ただのゴロツキにしか見えない。


「いらっしゃい、ご注文は?」


酒場のマスターに声を掛けられたので、俺はカウンターに座り、適当にお勧めを頼む。


周囲を観察しながら飲んでいると、奥で騒ぎが起きた。


酔っ払い同士のケンカの様だ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ