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プロローグ

新シリーズ

 浩平は幼い頃、魔物に襲われかけたことがある。浩平の生まれ育ったO府T郡N町は山に囲まれたのどかな町である。浩平の住む家の裏山の中腹にダンジョンがあり、それを目当てにやってくる冒険者のおかげで町の人々が魔物にめったに襲われることはないが、たまに襲われることもある。

 その日、浩平は友達の家に遊びに向かったときのことだった、浩平はゴブリンに遭遇した。そして、ゴブリンの持っていた剣が浩平に迫っていたとき、どこからか声が聞こえてきた。

 「アクア、体当たり。」

 すると、水色のサッカーボール大のゼリーの塊の様なものが目の前を通りすぎると、ゴブリンにぶつかり着地する。そして、ゴブリンはその塊にターゲットを変更する。それはスライムだった。

 「いいぞアクア、ファイアランス」

 声がした方へ顔を向けると、男の人が立っていた。

 「坊主、大丈夫か?怪我はないか?」

 どうやらゴブリンはさっきの魔法でたおせたようだ。

 「はい、大丈夫だよ。」

 「そうか、大丈夫でよかった。気をつけてね!?」

 そう言うと名前も名乗らずさっていく。後で知ったが、魔物であるスライムに命令して闘わせていたのは彼がテイムスキルが使えるテイマーであることを知りテイマーを目指すきっかけになった。それから10年が経った。今、浩平はとあるダンジョンにいる。

ウォーカーとして異世界転移でたびしていたが久しぶりに元の世界に戻りこの世界で異世界での経験とテイマーとして従魔の育成のノウハウを伝えるためである。そして異世界から帰還の報告のため訪れたギルドでギルドマスターになっていた知り合いの神騎学園の元生徒会長に依頼されて街中に突如現れたダンジョンの踏破依頼を受けたのである。


ダンジョン最深部

 「ここがダンジョンボスの部屋か、それじゃあ気を引き締めて行こうか!? 」

 そういって部屋に入る扉を閉めると魔法陣から真っ黒なドラゴンが現れる。

 「くそ!ダークドラゴンか!?冬華、マリナ、サポートを頼む!」

 「浩平!まかせて、ライム、シナモン、オレガノいくよ。」

 ダークドラゴンとの戦闘を始める。

 「ミント!分裂してから溶解液!ライムはウォータージェット!、オレガノ、噛み砕き!クミンは、電撃!」

 テイムモンスターに指示を出すと僕とマリナは魔法を詠唱放棄で使用し攻撃する。だが、さすがはドラゴンである。全員の攻撃が命中しても一撃では倒す事はできなかった。するとダークドラゴンが瘴気のブレスを吐こうとする。

 「みんな、ブレスがくるから気をつけて!」

 僕の言葉を聞きみんなの周囲に冬華が結界を張る。そのおかげで瘴気のブレスは結界に阻まれる。

 「冬華、助かった!ミント硬化して体当たりクミンは雷撃!」

 そして再び、総攻撃を仕掛けると、さらに三度の攻撃をうけてようやくダークドラゴンを倒す事ができた。そしてドロップアイテムを回収する。

 「それじゃあダンジョンコアを回収して戻ろう!」

 こうしてギルドの依頼を成功させた僕らはギルドに出向く。ダンジョンコアを渡す。

 「ダンジョン踏破の依頼達成ありがとう、君に頼んで正解だったよ。ところで君が書いたこの本を読んだが、なかなか興味深い内容だね、そこでなんだか僕から話は通しておくから君に頼みたい事が有るんだけどね!?」

 「何ですか?先輩の頼みであればよろこんでお引き受けしますが。」

 そうこのギルドのギルドマスターは僕が通っていた冒険者育成学校、神騎学園の元生徒会長の川上秀一である、学園生だった頃から目を掛けてくれていた人なのでできるかぎり力になろうとおもっている。

 「そうか、それでは神騎学園で講義をしてくれないか?テイマーとしてやウォーカーとしての経験を教えてあげてほしい。」

 「僕はしばらくこの世界にいるつもりだったので構いませんが、学園の方はそれで構わないのですか?」

 「ああ、さきほど学園に話したらぜひ頼みたいとギルドに依頼を出すと言っていたよ。」

 「分かりました。二人もそれで構わないかな?」

 そう聞くと冬華もマリナもOKしてくれた為、学園に臨時講師として通う事になった。

浩平はここに来るまでの苦労を思い出し感慨深い想いを抱く。


これは不人気職のテイマーとなり、テイマーにして異世界渡り(ワールドウォーカー)として旅をする中で、テイマーの新たなる可能性と世間のテイマーへの認識を変える事になる男の子の冒険物語である。


 

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