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相思相愛



辺りは、妙な静けさが漂っていた。廊下の水道の、滴が落ちる音が…………妙に響いていた。


私は頭を抱えた。ヤバい……。マジなんだ!正直、催眠術でゴーレムが好きなったとか、冗談なのかと思ってた。


「先生は…………悠太の事、どう思いますか?」

「え?あ、うん……多分、嫉妬は勘違いじゃないかな?」

「そうじゃなくて…………」

そうじゃなくて…………?


「男として、どう思います?」

う…………嘘……。それって、小崎君がゴーレムに嫉妬じゃなくて、芦原さんが私に嫉妬じゃないの!?


「男としては見れないかな~。生徒さんだし~。」

芦原さんは少し考えてもう一度何かを言おうとして、止めていた。望んでいた答えと違うのかな?


「先生は彼氏いますか?」

何を唐突に!

「残念ながらいません。」

「好きな人は?」

「残念ながらそれもいません。」

ここは嘘でも他にいますって言った方が良かったのかな?でも、嘘ついた所で、結局透明人間の彼氏になっちゃうし……。


透明人間の彼氏って……あの後、結花の透明人間の彼氏は突然帰ると言って帰って行った。あれは本当にいたのか、ドッキリなのか、結局わからずじまいになってしまった。


「じゃあ…………先生、透明人間の彼氏作ってください。」

「はぁ!?」

何!?ここでも透明人間の彼氏?!流行り!?今時の流行りなの?!

「他に彼氏がいるってわかれば、悠太もあきらめがつくと思うんですよ。」

あ、そうゆう意味ね……!


あきらめるも何も、小崎君は芦原さんの事で悩んでここに……。待って……?小崎君は芦原さんの事で悩んで、芦原さんは小崎君の事で悩んでる?もしかして、二人は相思相愛なんじゃ……。


私は何だかその不器用な恋愛を応援したくなった。

私は思わず、芦原さんにこう言っていた。


「小崎君にかかった魔法が、早く解けるといいね。」


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