友達の彼女
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久しぶりの二人きりに…………何を話していいかわからなかった。間違っても、加島とどう?…………なんて聞けなかった。
「悠太、あのさ…………」
「何?」
「バスケ上手くなったよね~!」
それ、本心?とりあえず、社交辞令として受け取っておく。
「ダメだ!思っても無いこと言う自分が気持ち悪い!」
おい、本当に社交辞令かよ!
「悠太、私、催眠術かかったの。悠太の望んだ通りかかったの。だから…………早く解いて。」
それは…………催眠にはかかってない。元々かかってないものを、解ける訳がない。
「解けないよ……。」
「どうして加島君の事が好きになるように催眠をかけたの?加島君に押し付けるほど…………私の事、嫌になったの?」
「別にそうゆう訳じゃない。」
やっぱり……僕への当てつけに加島と付き合ったんだ。それでもいい。それでも、加島の気持ちが伝わりさえすれば…………
「それとも、そんなに加島君が大事?私よりも大事?」
大事だよ。比べられないくらい、二人とも…………大事だ。
「美帆乃が加島と付き合ったら、美帆乃は僕の幼なじみじゃなくなるのか?今までの時間、全部無かった事になるのか?」
「そうじゃないけど…………」
僕と美帆乃が付き合えば、僕は加島を失う。でも、美帆乃は失う訳じゃない。離れて行かない。
「そうじゃないけど、ただの幼なじみじゃないよ……。もう…………友達の彼女だよ。」
それでも、この先……嫉妬するにしても、MJやゴーレムにするより、よっぽどマシだ。
僕のこの嫉妬が、加島にも、美帆乃にも、向く事はない。
僕の家の前に着くと、足を止めて、挨拶をした。
「じゃ、また明日。」




