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久しぶりのデートだってのに……ずっと高校生の相談ばかり……。

「どう思う?」

どう思うって…………正直、話の内容の情報が少なくて、話が漠然としていてなんとも答えづらい。


菜都実先輩が珍しく二人きりで飲んでもいいって言ったのは、ただ単に話し相手が欲しかっただけか……。


いつになったら…………魔法が解けるんだよ?


俺は持っていたビールのグラスを置いて言った。

「それより、菜都実先輩、俺の様子を見てどう思います?」

「何?高校生相手に妬いてるの?」

「わかってるんじゃないですか!わざとですか?」

菜都実先輩は少し笑った。


「わかってるよ。日野君は心が狭いもんね。」

「そうそう、心が猫の額くらい……ってコラ!」

「ごめん、ごめん。実はね、お願いがあるんだけど…………」

お願い?菜都実先輩のお願い…………?珍しい。


「日野君、バスケ得意だったよね?」

「まぁ……高校の時バスケ部でしたけど……」

「バスケ教えて欲しいの!」


え!?菜都実先輩、バスケやりたいの?先輩とバスケデート!?


「芦原さんに。」

「は?アシハラ?」

芦原って…………?芦原って誰?

「できれば小崎君にも……。」

小崎…………?小崎って誰?


「じゃあ、その先輩のお願い聞いたら、俺のお願いも聞いてもらえますか?」

「いいよ?可能な限りね。」

「じゃあ…………今度こそ付き合ってください。」


菜都実先輩はその言葉にキョトンとした。何故キョト顔するんですか?


「てっきり…………同棲の話かと思ってた……。」

「え?あ、そうだ!いや、そっちの方で。それでお願いします!」

そうだった!その話を忘れてた!


「そっちでって……じゃあ、日野君の教え方次第って事で。」

「え~!!それズルいっすね!」


まったく…………惚れたら負けってこうゆう事なんだろうな。


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