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地獄の選択


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好きな人の好きな人をかけて、勝負する事になった。


「勝負って…………何で?」

「バスケで勝負しよう!」


現役バスケ部に勝負を挑むとか…………俺、ナメられてる?


でも…………


もしこの勝負に勝ったとして、俺が小崎を得たとしても、芦原さんの誤解を解くどころか、余計誤解されるだけ。頑張れば頑張るほど誤解から確証になる。


負ければ……芦原さんが小崎を得る。それでハッピーエンド。でも、それだと俺が親友と幼なじみの間に割って入った意味がなくなる。俺は確実に失恋だ。いや、既に失恋してる気もするけど……。


何だそれ……これ地獄の選択だな。


「わざと負けたら承知しないからね!」

わざと負けられない…………!?そんな!!殺生な!!

「バスケ対決ってワンオーワン?」

「せっかくだから、人数集めようよ!悠太もやるよね!どっちのチームに入る?」

「好きにして。」


芦原さんは悩んでいた。

「一緒にやりたいけど……同じチームだと…………でも悠太と対決するなんて……。でも勝たないと……。」


小崎のポンコツぶりを見ている芦原さんは、一緒にやりたいという欲求を取るか、勝利を取るか迷っているようだ。おそらく、小崎のいるチームは確実負ける。それほどポンコツだ。


「ちょっと、ちょっと待っててね!今日金曜日?茂木先生に相談してくる!」

いやいや!これスクールカウンセラーに相談すること?

「あ、とりあえず、日曜暇な人集めて、集まった人数で何人で対決するか決めよう!」


そう言って芦原さんはスクールカウンセラーのいる教室へ走って行った。その後、小崎も資料室を出て行った。一言言い残して。


「手、抜くなよ。」


え?えぇええええ!!小崎、お前やる気なの!?


そもそも…………芦原さんはバスケやれるのか?勝負するくらいだ。きっと上手いんだろう。


地獄の対決だけど…………少し楽しみだった。


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