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誤解


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魔法が…………解けない。


いや、普通に芦原さんの誤解が解けない。


今さら、芦原さんに訊いてみた。

「あの…………芦原さん、告白の返事なんだけど…………。」

「え?はぁ?」

「あ、うん、だよね。」

ですよね。そうですよね…………。


そうですよね!!完全に忘れられてる!!


「加島ドンマ~イ!」

芦原さんの友達の……確か野々村?野々村千尋にイジられた。他人の事をイジってる場合か?駅のホームでお前がガン見してた男、隣の女といちゃついてたぞ?


「多分、ミホは告白だと思ってないよ?」

「は……?」

「加島の告白、完全にスルーしてたよ。それどころか、完全にライバル視してるよ?」


ライバル…………?それ…………もしかして俺、好きな人と小崎を取り合ってる?いや、小崎は欲しくねぇだろ!!


ちゃんと芦原さんの誤解を解いて、ちゃんと告白しなければ!!

「芦原さんは?」

野々村に芦原さんの居場所を聞いた。一刻も早く誤解を解きたい。

「資料室に行ったと思うけど?」

「サンキュー!」


資料室へ行くと、そこにはちょうど、キャスターつきの椅子の上にに乗って、今にもくずれ落ちそうな人がいて、とっさに支えた。お姫様抱っこのようになった。

「危ない!!」

重い!!その瞬間確実にわかった。芦原さんじゃない。

「……加島……。」


え?その声……………………小崎!?


「え?何で小崎がここに?」

「加島君…………やっぱり…………。」


小崎を支えていると、いつの間にか後ろに、芦原さんがいた。やっぱりって……。

「あ、いや、芦原さん、これは……。」

人違いとも言えず、小崎から手を放した。


「もう…………隠さなくていいよ?加島君がその気なら…………勝負しよう!!悠太をかけて、男と女の戦いをしよう!!」


それを言うなら…………男と男の戦いだよね?男と女の戦いって何?


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