アドバイス
25
「先生!!女になるにはどうすればいいですか!?」
「えーと……芦原さんは元々女性だよね?」
もう嫌になってきた……。この二人……小崎君と芦原さんの思考回路が全然読めない。
「だって先生が男っぽいって言うから!」
言ってないっつーの!!
「私が悠太とそっくりで、女に見えないって話ですよね?」
どうしてそうなるの?!なんか……相談に乗るって…………こんなに難しいんだ……。
「女らしくないのは認めます。でも、それが喧嘩の原因じゃないんです。」
喧嘩の原因…………?
「多分、悠太は加島君といたくてバスケ初めたのに……私がそれを反対したから。」
「本当にバスケ始めたんだ……。」
「え?もしかして、先生が勧めたんですか?」
ここでそうだって言っていいのかな?
「どうしてバスケ勧めたんですか?加島がいるからですか?先生は敵ですか?味方ですか?」
えぇええええ~!敵でも味方でもないよ~!ただのカウンセラーだよ~!何の資格もないけど……。
「あの、ただね、小崎君何かに挑戦したいみたいだったから、加島君のいるバスケ部なら安心かなと思っただけなんだけど……」
「どこが安心なんですか!?世界一危険ですよ!!よりによって加島のいるバスケ部!!」
世界一危険!?
「悠太は昔から運動苦手で……そこまで加島の側にいたいのかと思うと…………正直…………自信を無くします。」
「まぁまぁ、心配なのはわかるけど、応援してあげたら?小崎君の新しい挑戦なんだし。」
私の話を聞いた芦原さんは最初の勢いが嘘のように落ち込んで帰って行った。
そして、芦原さんが帰った後、妹のBL漫画を読んでいて思い出した。
小崎君…………そういえば加島君とキスしたどうのって言ってたような…………?
ど、どうしよう!?今思い返すと……とんでもない事言っちゃったかも!!私のアドバイス……全然違う意味になって来る!!ああああ~!!どうしよう!!