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ウザイ


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悠太に…………キレられた。悪いのは…………私?


おかしい!!


おとぎ話の魔法の解けた後は、必ずハッピーエンドになるはず…………


なるはずなのに…………


私は悠太と喧嘩してる。


喧嘩なんていつぶりだろう?悠太が特別しっかりしてるという事じゃなかったけど……私はなかなか言いたい事の言えない子供だった。でも、悠太になら、思っていることが何でも言えた。


だから、悠太は私の魔法使いだった。悠太はいつも私に魔法をかけてくれる。


特別な呪文はいらない。だけど、私は悠太の側にいると魔法にかかる。


それは、安心という魔法。



「やっぱり私…………ウザイですか?」

私は茂木先生に相談に来た。


「ウザイと言うか…………小崎君に依存が強くて、小崎君には……重いんじゃないかな?」

「それってウザイって事ですよね?とどのつまりはウザイって事ですよね?」

ウザイから怒ったんだ……。そうとしか理由が思いつかない!!


「あの、だからね、ウザイとかじゃなくて、パワーバランスが違うんじゃないかな?」

「パワーバランス?」

「お互いの想いの重さが違うと、求める重さも違ってくると思うの。その重さが、芦原さんの方がちょっと重いのかもね。」


え…………じゃあ…………どうすればいいの?ダイエット?ダイエットすればいいの?


「じゃ、痩せます!!」

「うーん。話、聞いてた?それとも理解できてないのかな?」

茂木先生はため息をついて言った。

「あなた達二人は……似た者同士ね。」


似た者同士?そんなふうに思った事無かった。似てる?悠太と私が?それは……悠太が女っぽいの?全然そんな事ないと思う。じゃあ、私が男っぽい?


私が男っぽい……?


それは困る!!悠太と別人にならなきゃ!!女を磨かなきゃ!!


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