第八章
第八章
ハア~。
今日はこれで何回目のため息だろう? コココちゃんへの気持ちに気づいたその時から、僕は自分の中にある「もっとコココちゃんと一緒にいたい」って気持ちを抑えられなくなっていた。
一緒のシフトに入っている時は、無意識の内に目で追いかけちゃうし、コココちゃんがお客さんと話していたりすると、そのお客さんに理不尽な怒りを覚えてしまう。昨日は夢にまで出てくるし。あ~、僕ってこんなに独占欲強かったっけ?
「て~んちょ、何一人で黄昏てんだ、よ!」
いつの間にかやってきた龍華さんに、思い切り背中を叩かれる。痛い。
「い、痛いですよ、龍華さん。それに僕、黄昏てなんかいません」
「ほんとか~? そのわりには、さっきからずっとお目々がコココをロックオン状態だったような気がするけどな~」
「う!」
龍華さんが、僕の心情を見透かしたように笑う。今日は祝日のイベントデーだから、みんなシフトに入っていた。
イベントというのは、『スペシャルパフォーマンスデー』と称して、僕達、メイドさんが歌ったり踊ったりする日のことだ。この日のために、かなり練習もさせられた。口パクもダメって言われたから、ほんとに歌うハメになっちゃったし。他のみんなは(女の子だから)結構ノリノリだけど、正直、僕はかなり辛い。それでもちゃんとやったけどね。
でもこれは、どう考えても飲食店の従業員の域を超えてると思うんだけどな。まあ多分、じいちゃんが見たいから考案しただけなんだろう。
それでもイベントは無事終了し、今は後片付けの真っ最中。といっても、それももう終わるけど。
「なあなあ店長。あたいらってさ、ひょっとしてメイドが天職なんじゃね?」
龍華さんが目をキラキラさせて言ってきた。
「へ? どうしたんですか急に?」
「だってよ。客は毎日大入りだし、イベントだって毎回大成功。全員、個別にファンみたいな客もいるし。たった一ヶ月でこの出来ってこたぁ、やっぱりあたいらには、メイドが天職だってことだろ?」
「は、はあ……」
僕は曖昧に言葉を濁す。い、言えない。客は全員サクラなんですなんて言えない。
「確かにそうかもしれませんわね。始めた当初は少し不安もありましたが、今はみんな、自信を持ってしっかりと接客できています。それがこの結果に繋がっていると考えるべきでしょうね」
そう言ったのは、モップを片付けていた輝姫さんだった。
「だよな~。あたいらって、今メイドとしてはどの辺にいるんだろ。間違いなくトップレベルにはいると思うんだけどな~」
「…………」
「まあ、そもそもメイドは実力を競い合うものでもありませんし、ましてやメイドカフェのメイドが実力を競い合う場なんてあるわけ……」
「ある」
輝姫さんの言葉にそう答えたのは、いつも通りの無表情でいつの間にかやってきていた邪鬼さんだった。
邪鬼さんは、無言でスマホを操作し、ある画面を開く。
「これ」
僕達はそれを凝視した。
「何々……『メイドカフェナンバーワングランプリ、略してMNG。日本一のメイドカフェを決める大会。もちろん全国生中継。ライバルはアイドル選挙。ウチの店こそナンバーワンメイドカフェだと思う方、どうか奮ってご応募ください。ちなみに参加店舗は、五名一チームとなります』だと? これだ!」
龍華さんが、大きく叫んで顔を上げた。
「どしたですか~?」
その大声を聞きつけたコココちゃんが、厨房からトテトテとやってくる。ああ、やっぱり今日も可愛いなあ。
「これだよ、これ! これに出ようぜ!」
龍華さんが、コココちゃんにスマホを見せる。
「ふへ~。ナンバーワンメイドカフェを決める大会ですか~」
「そうです。どうやら競技内容は、料理にジャンケン、そして萌え度などのようです。あ! 水着審査もありますわね」
うっ! それはちょっとマズイな。僕的に。
「へえ~。お料理ですか~。コココ、お料理なら得意ですよ~」
と、コココちゃんも以外にノリ気。
「しかも、優勝賞金は五〇〇万円」
「「「「ウソ!」」」」
邪鬼さんを除く全員の声が見事にハモった。た、確かにそう書いてある。お金かかってるなあ。
「うおお~! こりゃもう出るっきゃないぜ! そうだろ、てんちょ!」
「そ、そうですね……」
こ、こんな気合十分な龍華さんに、出たくありませんなんて言えないよ。
「そうと決まれば早速応募だ! どうやって申し込むかしらべ……」
「その必要はありません」
その声は、僕のすぐ隣から聞こえた。びっくりして隣を見ると、いきなり現れたテッペキさんが、いつものスーツ姿で立っている。
「テ、テッペキさん! 脅かさないでくださいよ!」
「別に脅かしてなどいません。私はずっと平子様の隣におりました」
「マ、マジで?」
全く気配を感じなかった。どこの忍ですか、あなたは。
「え~と、マネージャーさん、先ほどの応募する必要がないとはどういう意味なのですか?」
「そのままの意味です。すでに私の方で、大会には出場申請しておきましたので、もう応募する必要はありません」
「迅速」
「当然です。そろそろ皆さんも、外部から見た己の力量を知りたいのではないかと思い、この万能美人秘書鉄壁が手配しておきました」
「すげえ! さすが万能美人秘書だぜ!」
「フフフ。もっと褒めてください。私は褒めて伸びる子なので」
な、なんか、もう大会に出ること前提で話が進んでるし。
「あの~、でもこれ~、今日ですよ~」
ノリノリで話し続ける皆様を黙らせたのは、ずっと邪鬼さんのスマホを見つめていたコココちゃんだった。
「え? 何が? 応募の締め切りがか? それだったらもうすでに済ませてあるってい……」
「いえいえ、そじゃなくて~、この大会、今日が開催日なのです」
それを聞いた龍華さん、輝姫さん、邪鬼さんが、顔を驚愕に染めて、コココちゃんが持っていたスマホを覗き込む。あっ、ほんとだ。今日の五時からって書いてある。しかも、応募の締め切りとっくに過ぎてるし。っていうか、そもそも未成年は出場不可じゃん。
龍華さんが、慌ててスマホを操作し、テレビに切り換えた。
「ほ、ほんとだ……」
「た、確かにやってますわね」
スマホには、全国から集まったと思われるメイドさん達が、熱戦を繰り広げている最中だった。
「……どういうこと?」
その邪鬼さんの声で、僕達の視線がテッペキさんへと集まった。
「あの~、テッペキさん。さっき大会に出場申請したって言ってましたよね?」
「はい」
「その出場申請は、ひょっとして却下されたんですか?」
「いいえ。ちゃんと通りました」
「でも今、現にこうして大会やってますよ。これはひょっとして『大会の日時間違えちゃった。てへぺロ』のパターンですか?」
「馬鹿なことを言わないでください。大会は来週です」
「あの、自分で言ってること分かってます? 現にこうして大会は始まっているわけで……」
「誰もMNGに大会申請したとは言ってませんよ」
「「「「はい?」」」」
テッペキさんの言葉に、僕らの目が点になった。
「確かにMNGは今日開催されておりますが、私達の出場するMDGは来週開催なので何の問題もありません」
「な、何ですか、そのMDGって?」
テッペキさんが、無言で一枚の紙を見せる。
「何々『メイドデスマッチグランプリ、略してMDG.最凶のメイドカフェはどこだ! メイドに料理なんて必要ねえ! 萌えなんてもってのほか! 男に媚びるやつぁ、メイドの風上にもおけやしねぇ! メイドに必要なのは強さ。そう、純粋な強さだけだ! 故にこの大会を開催する。店舗ごとに五人一チームの参加でトーナメント制。ルールは無用。死んだら無能。でも、実際に出たはいいものの、やっぱりビビッて戦えませんなんてゆとりのために、しょうがねえからリングアウト負けってルールは付けといてやるよ。ハンパなメイドは出るんじゃねえ! 命の惜しくないメイドだけ出てこいやぁ! なお優勝賞金は一千万+超豪華世界一周の旅。命を懸けるんだ、そのくらいは当然だよな! なお、年齢や国籍による出場規定はない。じゃあ、応募待ってるぜ☆』って」
はあ~~~~~!
「じいちゃん! どういうこと!」
MDGなるものに出場することを知った僕は、店を閉めるなり富持グループの本社ビルに乗り込んだ。
「よお、どうしたスケベ? そんな風呂を覗かれた乙女みたいな顔して」
「変な例えすんな! 何で僕達が、あんな暗黒武○会みたいな大会に出なくちゃならないんだよ!」
そう。あの後僕は、テッペキさんから、じいちゃんの指示で大会に出場申請したことを聞いたのだ。だからこそ、今僕はここにいる。
「箔が欲しいんじゃよ」
掴みかからんばかりに問い詰める僕に、じいちゃんはこともなげに答えた。
「箔?」
「うむ。やはりワシのような大会社のビッグボスが再婚するとなると、当然周囲の目も気にせんといかんのじゃ。故に、ワシは彼女達に最強のメイドという称号を手に入れてもらい、晴れて再婚しようと……」
「ふざけんな!」
僕はあらん限りの声で叫ぶ。
「そんなことで、未来のお嫁さん(になるかもしれない人)を戦わせてどうすんだよ! 怪我でもしたら大変じゃない!」
「いや、ワシは彼女達を信じておる」
「カッコつけて言うな! そりゃ、彼女達の中には、己の強さに自信を持つ人もいるけど……」
龍華さんとか。
「助平、これは富持グループ会長としての決定じゃ。我が孫とはいえ、まだ子供のお前にとやかく言う権利はない」
「ダメダメダメ! 絶対ダメ! とにかく僕は、こんな大会認めないからね!」
そんな馬鹿な大会にコココちゃんを出場させてたまるか。
「助平よ、いい加減、聞き分けんとじいちゃん怒るぞ」
「怒れば? 怒ったらどうなるのさ?」
「忘れたのか? ワシには金と権力がある。お前はただ、そのおこぼれを享受しているにすぎん」
「実の孫で、しかもまだ学生の僕にいう台詞とは思えないね」
「お前に聞き分けがないからじゃ。これ以上、駄々をこねるなら、今の生活を全て取り上げて放り出すぞ」
「父さん達が黙ってないと思うけど」
「フフン、このワシを見くびるなよ。剛助には、ちょっと鍛え方が足りんかったので、もう一度修行に出したとでも言っておくわい」
「ふ~ん」
僕の心の温度が急速に下がっていく。例えるなら、心が急速に凍っていく感じ。激しい炎ではなく、氷のように冷たくて冷酷な怒りが僕の中に広がっていく。
そして、僕の体から金色のオーラが噴き出し、髪が急速に伸び始めた。
「やってみろや」
「助平よ、何を言って……はっ!」
驚きの声を上げるジジイの顔が、ワイを見て、一瞬で凍りついた。
「まあ、よくある言い回しではあるよなぁ? 漫画にしてもドラマにしても。確かによくある言い回しではあるわ。けどなぁ、ジジイ。それがワイには効かんっちゅうこと、もう忘れたんかい?」
「うっ!」
「富持グループの本社は、最初っからここにあったんか?」
「うう!」
ワイの冷たい迫力に、ジジイがたじろぐ。
「会長? どうしたのですか? 今すぐお迎えがきそうなくらいお顔が真っ青ですよ?」
それまでずっと、ワイらのやりとりを黙って聞いとったテッペキはんが尋ねる。
「い、いかんぞ、紀子君……」
「はっ?」
「す、助平が、スーペルサイア助平3になっとる」
「この前のですか?」
「違う! あれは2じゃ! 3となった助平の恐ろしさは、2とは比べ物にならんぞ!」
「ハア……。会長、イタイにもほどがあります。一度、病院に行かれた方が……」
「バカモノ! 君は何も分かっとらん! 君がワシに付いて何年になる?」
「三年です」
「そうか。では、知らんのも無理はない。しかし、今から五年前、まだ君が来る前に、富持グループの本社ビルが都心にあったのは知っておるじゃろ?」
「まあ、話くらいは。何でも、原因不明の事故で一夜にしてビルが倒壊したとか」
「あれをやったのが、スーペルサイア助平3となったあやつじゃ」
「はい?」
テッペキはんがフリーズする。
「か、会長、しっかりなさってください! 五十階建てのビル一棟ですよ! そんなことできるわけが……」
「できたから、今現在、本社ビルがここにあるんじゃろうが」
「そ、そんな馬鹿な……。どうやって止めたんですか? 2の時は、女性が弱点だと聞きましたが。ま、まさか、この前の私の時のように、当時の秘書を生贄にして……」
「ちっが~う! 前の秘書は、あの時おらんかったし、寿退社じゃ!」
「で、では、どうやって?」
「ワシの友であり、助平の師匠でもあった者に来てもらってな。それでようやく止めることができた。あのまま放っておけば、東京が壊滅していたかもしれん」
「よく騒ぎになりませんでしたね?」
「大金つぎこんでもみ消したからな。幸い人的被害は出んかったし。まあもっとも、当時十歳だった孫が、ビル一棟素手で壊しましたなんて言っても誰も信じんと思うが」
「し、しかも、す、素手でなんて……」
「どうやらワシは、とんでもない孫を作り上げてしまったらしい。スーペルサイア助平にはいくつか種類があってな。まずはスーペルサイア助平。段階で言うと1に当たる。これは強い怒りによってなったもので、言葉遣いが若干荒くなる。そして、見た目の特徴として、体から金色のオーラを噴き出しながら髪は逆立ち、身体能力が著しく上昇する。しかしまあ、それは常識の範囲内でじゃ。そしてこの前、君も見た2.あれは、激しい怒りの炎によってなったものじゃ。このときの助平は、金色のオーラに雷のような物を付加して噴き出しながら髪の毛が逆立ち、一人称が俺になって、言葉遣いがさらに悪くなる。しかし、まだこの時の戦闘力は、全人類に敵はいない程度のものじゃ。そして、今回の3.こいつはヤバイ。3には氷の如く冷たい怒りによって突入する。ちなみに3となった助平は、金色のオーラ(雷付き)を噴き出しながら、どういうわけか髪の毛が伸びる。そして、一人称がワイに変化し、若干妙な関西弁で喋る。しかし、その戦闘力は、2とは比べ物にならず、下手をすると地球を壊してしまいかねん」
「そ、そんな怪物が……。しかし、怒りで言葉遣いが荒くなるのは分かりますが、何故関西弁になるのですか? 平子様が、関西で生活されていたことはありませんよね?」
「うむ。どうも助平の師匠が、当時関西弁にハマっており、その影響を受けたらしい。しかし、あくまでもナンチャッテなので、たまに変な関西弁になる」
「な、なるほど……」
「おう、ジジイ。ワイを無視して講釈とはええ度胸しとるやんけ」
黙っとるのにも飽きたワイは、ジジイに声をかけた。ワシを除け者にして話しとった二人は、ビクッと肩を震わせてこっちを向く。
「一つ訂正しといたるわ。ワレの今言うた講釈は、ワイが十歳の時のもんや。今のワイは、1でも2でも3でも、好きな時に好きな状態になれんねん。当然、解除も自由や。ま、人間は日々成長するっちゃうことやな」
「な、何じゃと……」
「最初はテッペキはんや会社の人達に気ぃ使うて我慢しとったけど、ワイにだって、全てがどうでもよくなることがあるんやでぇ」
そう言って、ワイは残忍な笑みを浮かべる。
「で、どうすんねん? お得意の金と権力、ワイに使ってみるか?」
ジジイは何も言わない。
「おい、ジジイ。ガキちゃうねんから、だんまりは効かへんぞ。その大会、やるんかやらへんのかはっきりせえや。まあ、どうしてもやるいうんなら、ワレが一代にして築きあげたもんを、ワイが一日でぶっ壊すけどな」
「ヒイ!」
完全に臨戦態勢のワイに睨まれたジジイは、慌ててテッペキはんの後ろに隠れた。それを見たテッペキはんは、「またかよ」みたいな表情でため息を吐く。
「平子様、どうか落ち……」
「つけまへんな。今回ばっかりは。すんませんけど、今ワイ、ジジイと話してまんねん。邪魔せんといてや」
「分かりました。が、ここで少し独り言を呟かせていただきます。あ~あ、せっかくのチャンスを棒に振るなんてもったいないな~」
突然テッペキはんが、女子高生みたいな口調で喋りだした。
「せっかく、好きな子の前でいいところ見せるチャンスだと思うんだけどなあ~」
「はっ!」
それを聞いたワイの体に電流が走る。
ふむ。考えてみればそうかもしれん。こういったバトルでいいところ見せたら、コココのワイに対する高感度も大幅アップするかも。
「それに~、もしその好きな子が戦うようなことになれば~、さっさと棄権すればいいだけの話で~、別に地球の命運が懸かってるわけでもなければぁ、負けたら死んじゃうわけでもないんだしぃ、ノーリスクハイリターンだと思うんだけどなぁ」
ふむ。その通りや。コココが戦う場面になったら、棄権させるなりワイが大会ぶっ壊すなりすればええだけやしな。ふむ。確かに悪い話やないかも。
僕はスーペルサイア化(3)を解いた。
「じいちゃん……」
「ヒャ、ヒャイ!」
僕のドスの利いた呼びかけに、じいちゃんが噛みながら答える。
「しょーーーーーがなくだからね。僕はこんな大会、ほんとに、全然、全く興味なんてないけど、しょーーーーーがなく出てあげるよ」
「う、うむ。分かった」
「テッペキさん、帰りましょ」
「かしこまりました」
そう言って、僕はテッペキさんと共に富持グループの本社ビルを後にした。
帰りの車内で、僕はニヤケそうになるのを必死に堪えていた。
僕が大会で大活躍する。
↓
コココちゃんが、そんな僕を見てウットリ。
↓
そして、二人は結ばれる。よし、完璧だ。ん? 待てよ……。
あれ? よく考えたら、メイドデスマッチグランプリってことは、相手はメイドさんなわけで。ということは、つまり相手は女の人ってわけだ。僕が、コココちゃんと結ばれるってことは、まだ打ち明けてないけど、僕がコココちゃんに、自分が男であることを打ち明けるってことで……。そのタイミングが、MDGが始まる前か後かは分からないけど、つまり最終的に僕は、男なのに女と殺り合ったとコココちゃんに知られるわけだから……。
「……テッペキさん」
「はい。何でしょう?」
「僕って、メイドさんと戦うんですよね?」
「そうですね」
「メイドさんってことは、女の人ですよね」
「まあ、そうなりますね」
「ということは、僕は女の人と戦うわけですよね?」
「そうなります」
「テッペキさんから見て、男なのに女と戦うような奴はカッコいいですか?」
「…………」
テッペキさんが無言になる。ハ、ハメられた~~~!