お互いのことを知る
第5話ですね!前回も言いましたが、今回は本当に長いと思います笑
見返してみたんですけど、前回のあまり長くなかったですね汗
ゴメンナサイm(_ _)m
「はい、あなたにお願いがあってきました」
お願い、とは一体なんだろう。その前に状況を把握したい。
「ごめ…」
ごめん、と言いかけたところで声が被った。
「やっぱダメですか!?」
「あ、いやダメじゃないよ、うん」
「でも謝りましたよね?」
「そういうつもりじゃなかったんだけど」
「じゃあ、どういうつもりですか?」
なんかハッキリいうなあ、俺の苦手なタイプかも。どういうつもり、か。なんて説明しよう。お願いを聞いてから?それとも状況の把握か。まず後者から先にやるべきか。
「えっと、俺状況が理解出来ないんだよね。良かったら説明してくれないかな?」
今までよりも優しく問いかけた。
「では、ここが異世界っていうことは理解出来ていますか?」
え、聞き間違いか?
「ごめん、もう一回言ってくれる?」
「ここが異世界っていうことは理解出来ていますか?」
「え、ええええええええ!?…ここ異世界なの?でも俺の部屋だぞ?」
この慌てっぷりは黒歴史だ。もう少し冷静になれなかったものか。
「でも異世界なんですよ」
「なんで?異世界??」
「あなたはここに来た時不思議に思いませんでしたか?」
そういえば………。
「違和感が、あった」
「今日は何月何日か分かりますか?」
「え…?9月18日…だけど」
よく意味が分からず少し、いやかなり戸惑う。
「あそこのカレンダーをみてみて下さい」
言われるがままにカレンダーの方へ視線を送る。
「えっ!?」
「今、ここは紛れもなくあなたの部屋です。ですが今日は2月24日なんですよ。つまりあなたは過去…ではないんですけど、違う世界線に居るのです」
「えっと?世界線?」
「例えば、物を買うとそちらへ、買わなかったら買わない方の世界線に。そんな事言ったら世界線は無限に存在します。あなたは無限にある世界線を移動したのです。これも一応異世界といえるでしょう」
なんとなく言いたい事は分かった。ここは異世界、なのか。異世界というともっと木やら草やらが壮大に生えてて妖精とかが飛んでて、みたいな感じかと思ってた。
「ここは異世界ってのは分かった。じゃあお前は誰?」
「私?私はメイヴです」
馬鹿なのか、ボケなのか、それともワザとはぐらかしたのか?
「それは分かった。えっとメイヴさんは何者なの?どこから来た?」
「私は異世界の住民です。多分あなたが思っているような感じの異世界ですよ、どこから来たかというと、元は異世界の『ワールズ・クロノ』というとこに住んでましたが、間違いがありあなたが元いた世界に来てしまったのです」
「うん、なんとなく分かった」
他にも聞きたいことは山程あるがな。
「あ、あなたのお名前は?」
「扇 健也。なんでも好きなように呼んで」
「では……ケンでいいですか?私のこともメイヴでいいですよ」
「分かった」
とりあえずお互いの名前くらいは知っとかないと。でもこれで少しだけだけど仲良くなれたような気がする。
「ほんと、訳分からねぇ…」
俺は聞こえないように呟く。これは俺の本当の心の叫びだ。
「え…?何か言いました?」
全くこいつは…。
いやいや大変だった。頑張りましたよー、私。
すいません、半分嘘です。
ではでは、読んで下さいありがとうございましたm(_ _)m