世界の仕組みと高校生
御守霊それは、幽霊であり、人間と交わることができる霊、そして、あらゆる分野で活躍している人間の相棒であり、また御守霊は人間の相棒である、互いの相互関係によって成り立ってきた世界、その世界には、いくらかの国があった、
独特の文化と歴史を持つ尖山中仁の文化を一部受け継いだ武州、
4つの地方からなる立憲君主制国家のイングラスコッティア王国、
共和制国家であるマッシリアフランソワ、
マッシリアフランソワの右側にあり、共和制国家のイータルサウニウム、
尖山中仁とほぼ同じ大きさの土地を持つ大統領共和制の二院制の国家レーテアウル、
レーテアウルの北部に位置する連邦立憲君主制国家バイデルカナディア、世界最高人口を誇る尖山中仁、
そして、国際不可侵の土地である極時大陸
6つの国からなる、もう一つのどこかにあるだろう地球
我々と変わらない暮らし
我々と変わらない食生活
我々と変わらない産業
我々と変わらない土地
我々と変わらない姿
我々と変わらない光景
我々と変わらない世界
我々と変わらない天気
そこにはテレビもあれば電車もある、車もあれば飛行機もある、空もあれば星もある、朝もあれば夜もある、森があれば海もある、一般的な都会があれば秘境もある、戦争があれば革命もある、人もいれば動物や魚もいる、手もあれば足もある、顔があれば体もある、善人も入れば悪人もいる、貧乏も入れば金持ちもいる、文字もあれば数字もある、踏みにじるものもあれば踏みにじなれるものもある、そんなただの世界
その世界は少し変わっていた、それは、ごく普通のみじかな存在に空想と言うものが実現化し存在した世界
だが、それはなかっとことにされた世界でもあり、実在し今でもあるとこでは繁栄しているとされている世界
普通の高校生
そんな中でのそれはなんだろう、友達がいる、彼女彼氏がいる、やることが決まっている、いつもが退屈ではない生活を暮らしている
何かと多くトラブルに巻き込まれやすい体質であったり、野球など何らかのスポーツ活動に激しく熱中していたり
この世界の学校は違うものだった
学校間生徒対立抗争(School of School)
各学校には御守霊使いや御守霊使いでなくても戦闘用の仮想霊体を用いて戦闘を行う。
その勝敗によって、各学校間での問題を解決する、それは領域抗争や、生徒間での些細なことから、生徒会同士でのこともある。故にこの世界では学校は一つの組織として成り立っていた
たいていはそんなもんだろう
「はぁ~退屈だ・・・」少年はそんな風に行った
そんな物語である
朝日が窓から差し込み、目の前にいつもと同じ光景
「(朝か・・・)」
重苦しい体に鞭を打ちながら、その朝は始まった
居間に響くのは、何かを焼いたり、切ったりする音
『先日、花月市で御守霊使いが襲われる事件がおこりました、現在容疑者は逃走中、事件現場周辺では緊張した雰囲気に包まれています』
「(花月市ねぇ・・・俺の学校の近くじゃん、めんどくせぇ~)」
少年が暮らすのは武州のとある県のとある花月市というところ
少年はテレビのニュースを見ながらベーコンエッグにトースト、少しの野菜の朝食をつくり、ほおりこむ
「んじゃあ、いってきまーす」
髪を整え、誰もいない家に挨拶を告げ鍵をかけ、俺は学校に向かった
ただ何も考えず、ただ何も感じず、俺は自宅の階段を降りる
駅に向かって歩く
俺の住まいはただのボロアパート、何もないふつうのボロアパートでの一人暮らし
行く間の道には、猫が怪しく泣いていたり、悠然とカラスがゴミ箱をあさっていた
ただ電車に乗り少し離れた学校に向かう、駅に着き、同じ学生たちと思わしき集団と共に乗車する
「にしても、今日は暑いな~」
今日は夏真っ盛り、しかも今日の気温は23℃
うだるような暑さ、コンクリートからの照り返しが暑い
電車に降りた途端からその熱波に押しつぶされそうになった
毎日登る山道、まさに早朝ハイキングコースとはまさにこのことだった。
今日は真夏日
「(この俺に、死ねと?死ねと言ってるのだな?この魔の坂め!)」
心の中で虚しいツッコミを繰り返しながら黙々と坂を登る、そのたびに、背中から汗が流れ落ちた
耳元のイヤホンから洋楽が絶えず流れていた
「うぃーっす」
「よぉ、ヒロー」
「よぉ、小松ー」
教室に入ると数名の女子と俺の親友である小松靖道がいた
俺は自分の席に向かいながら
「嫌な気配しかしないなぁ・・・」
そう思いながら、授業は始まった