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ご近所様は人じゃない!?  作者: 春夏秋冬
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シーン3.魔王御一行のおなーりー!

「ただい・・・・・・なんでお前らが人ん家に勝手に上がりこんでるかな?」

「あ、あはは・・・・お邪魔してます。ハルさん・・・・」

「ごきげんよう。ハル」


帰ってきた俺を出迎えたのは白銀の長髪に純白のマントを付けた美形こと魔王と

その魔王の側近のスーツを着た女性


「いや、だから・・・」

「王がわざわざ来てやったのだ。もっと喜んでもよいのだぞ」

「な、なんか申し訳ありません・・・・・」


この高飛車というか高貴というか馬鹿な魔王の名はジーク。本名忘れたからジークでいいと思う

で、こっちの謝ってる女性の名はテル。一見普通の女性だけど中身はなんと悪魔です。奇術師とか言う不思議なことをしてくる人だ


「それよりもハル。おぬしに聞きたいことがあるのだ」


いいながらもポケットを漁り出てきたのは茶色い四角形の板チョコレート

っつかコイツはチョコをなんつーとこに・・・


「ハルよ。お菓子とは何だと思う?」


机の上に足をドンと乗せながらチョコを見せ呟いてきました

なんか夢見がちな表情をしているので捻くれた性格の俺としては現実を突きつけようと思います


「太る材料。それと足退けんか」


すると何故か横のテルがしかめっ面してきた


「だっめだめですハルさん・・・・」

「だっめだめだねハル君!」


何故テルと後ろからやってきたフユに責められたし・・・


「ハルさんは甘いものの素晴らしさをわかってない!」


いや、そこまで熱狂的に言われてもなぁ・・・


「女の子は甘いものが無いと生きていけないのですよ!!」

「む・・・・それは知らなかったぞ・・・・直ぐに甘いものを・・・」

「魔王様はしばしお黙りください!」

「・・・・・・ふむ?」


おぉ、すげぇ・・・魔王を一瞬で陥没させたぞ


「でも間違ってないだろ。お菓子の食いすぎは太るんだから。それで夕飯抜けば別かもしれないけど」

「ハル君はダメだね・・・・三食のうち一食でも抜くとね、お米の神様が怒ってOOOOOOをするから」

「おいい!?何全部伏字になるようなこと言ってんだよお前はぁああ!?」

「ま、まぁ細かいことは気にしないで・・・・ね?」


とりあえず伏字の内容は各自で

思いつかない人はその綺麗な心を大切にね。

わかってしまった人は・・・・大丈夫、汚れるのが大人になるってことさ


「で、ジークは何を言いたいんだ?」

「うむ、このチョコレートとやら、我は気に入ったぞ。存分に買ってくるがよい」

「ふざけろテメェ」

「ハル君。私もチョコ食べたい。いつもより量増し増しで」

「ハル・・・・・・私も・・・お菓子・・・」

「姉貴!?地面這って出てくるなよビビルから!」


我が家では一週間に2度おやつの日があるが、お菓子はその日の分しか買わない

そう、一日分。何故なら


「お前らあればあるだけ食うだろ。下手したら買い物から帰ってきたら直ぐに・・・だから満足しとけ」

「ハルさん。それはアレですよ。目の前でお菓子達が私たちを誘惑するのです。『私を愛して』って言ってくるのですよ」

「随分と情熱的なお菓子だな・・・・・」

「とにかくハル君」

「お菓子を今すぐにでも食べたいのです!」

「スゲー・・・魔王の側近に何故か俺が頼まれてる・・・・・」


なんかよくわからないけどこれ買ってきたほうがいい感じかな?

勿論買ってこないけど


「でも、考えてみ?んなお菓子食ったら夕飯食べれなくなるだろ?」

「え、えと・・・・じゃあアレだよ。ご飯の前はやめて・・・ほら、昔の人は言ってたよ。お菓子があるならご飯の後に食べればいいじゃないって!」


きっとソレは『パンがないならケーキを食べればいいじゃない』とか言ったどこぞの王妃様の言葉を真似ているのだろか。なんか昔の人が実際に言ったのよりわがままにレベルアップしているけど。

スゲェなフユ。王妃より我がままだ。迷惑だ、もう喋るな


「お菓子がダメならご飯を食べればいいじゃないか」


足りないならもっとご飯食え、って言う意味だ


「違います。ご飯とお菓子は別なんです!入るとこがまず違うんです!女の子は胃が4つあるんです!」

「胃が4つって牛のことだろ・・・・」

「と、とにかくハルさん。もっと甘いモノが食べたいのです」

「というかお前は人ん家に勝手に上がりこんで何を言うか」

「・・・・・・そろそろ我を相手にしようとは思わぬのか?」


机に置いていたはずの足をおろしてキチンと椅子に座ってる魔王様ってどんだけシュールなんだコイツ・・・

相手してほしいのかよ、めんどくせぇ


「はぁ・・・・わかった、わかったよ。俺の負け。明日はもっと甘いもん買って着てやる」

「やた!!さすがハル君!」

「ハルさんのそういうとこ大好きですよー!」

「ハル・・・・・・私にも・・・お菓子・・・・」

「・・・・・我はチョコレィトで良いぞ」


んだこいつら、ここぞとばかりに・・・・

甘いものか・・・・・ククク・・・・・・明日が楽しみだ・・・・




・・・・・・・・

*続いたりする!

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