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龍が導く死後の世界  作者: 月宮 狼
1/1

死してなお俺の命は異世界で生き続ける

皆さんどうも。俺の名前は相模原龍二。普通の高校生だ。高校生って言っても元高校生だけど。そう、あれは遡ること3時間前。


「おーい相模原起きろー」

「ふぇぁ。」

俺の出した間抜けな声にクラスで笑いが起こった。

声をかけてきたのは国語の教師である崎原舞25歳。ちなみに独身だ。

容姿はモデル体型で、彼女曰く家事万能らしい。

あぁそうだった、今は6限目の古文の授業中だった。

隣の席で幼なじみの神谷早奈恵も苦笑いをしていた。

「相模原。次私の授業で寝たら覚悟しとけよ。おっチャイムがなったな。宿題忘れずやっとけよ。」

学級委員である早奈恵が号令をかけ、授業が終わり、下校となった。今日は担任が居ないためSHRは無しだ。


1人での下校中後ろから急に声をかけられた。

「おーい龍二。相変わらず授業中寝るの懲りないわね。」

「お、早奈恵か。まぁな。」

「少しは反省しなさいよ。」

「わぁったよ。」

そんな些細な話しをしながら空を見上げていたらいつも通っているコンビニに着いた。

「おーい早奈恵。今日も行くのか?野菜ジュース買いに。」

「当たり前でしょ。」

お前も懲りないなと思ったが決して声には出さない。もし声に出したら確実に早奈恵が暴走するからだ。

店内に入り、本のコーナーの横を歩いていた時のこと。右目に輝くものが見えた。

自分の身に危機が迫って来ていることがわかったが出来たことは1つしかなかった。

それは、、、

「ごめん。早奈恵。」

「えっ。龍二。」

隣の早奈恵を守ることだった。

俺は早奈恵を突飛ばしたところで、、、。

俺の意識は消え去った。


で今に至る。

「お前さん大丈夫かね。随分荒れとったが。」

「すいません。取り乱しました。」

俺は死んだらしい。死んだことは目の前のじいさんに聞いた。

死んだと聞いたときはビックリしすぎて暴れまくったけど、、、、。

この爺さん無精髭をはやしているし、座っていても分かるくらい背が高い。

まじで、このじいさん何者なんだ。ただのじいさんじゃないし。仙人って言われても納得してしまう。

こういう時は聞いてみるのが手っ取り早いか。

「あの。貴方は何者なのですか?」

「あぁ。言って無かったのお。わしの名は虚空。こことは違う世界の龍神じゃ。」

まさかの神様でした。

「じゃあ俺はこの後天国にでも行くのか?」

「そんなことせんわい。お主の様に若くして死んだ人間はわしらの世界に送ることになっておる。」

「つまり、俺は異世界に行くのか?」

「そういうことになるのぉ。」

「そんなんで大丈夫なの。」

「心配せんでいい。異世界に送るときに言語が分かるようになっておる。それに、お主一人では向こうの世界で暮らすのはちと厳しい。わしがお主の力となる。しかも向こうの世界には魔法もあるぞ。イメージさえ出来たら使えるぞ。」

「色々ありがとうございます。虚空様。」

「礼には及ばん。それと、堅苦しいのはやめとくれんかのぉ。虚空でけこうじゃ。わしの力はお主のものになる。そのことを忘れんように。わしの力は無機物の時間の干渉と空間じゃ。それではゆくぞ。」

「おぉ。これからもよろしくな。虚空。」

そして俺は虚空と共に空間の扉を歩いて進んだ。


「眩しいな。」

目が覚めるとそこは道沿いの木の木陰だった。

「おぉ。うまく転送されたようじゃな。」

「えっ虚空。何処に居るんだよ。」

「お主の腰の刀がわしじゃよ。お主は龍騎士となった。契約した龍は姿が変わるんじゃ。お主の場合は刀のようじゃな。」

「じゃあもう元の姿に戻れないのか?」

「心配せんでいい。いつでも戻れるからの。」

「そうか。ならよかった。」

「さぁ。なら冒険の始まりじゃな。道沿いに進めばよいぞ。」

「サンキューな。」

俺は虚空に言われた通りに道を進んだ。

1キロ程進んだだけでも色々な種族に出会った。

人間。亜人。エルフ。ドワーフ。ハーピー。

ここが日本とは異なることを改めて実感した。

道を進んで1時間程した。

「虚空」

「なんじゃ。」

「疲れた。」

「情けないのぉ。もう少し頑張れ。」

「へいへい。」

俺が虚空に適当に返事をしたときだ。

『キャーーーー。』

「なんだ。」

「悲鳴じゃな。南西の方向からじゃ。」

「虚空。行くぞ。」

「心得た。」

俺は悲鳴がした方へ全速力で走った。

悲鳴がしたのは数百メートル離れたところにある馬車からで、その馬車は2足歩行のオオトカゲが十匹襲っており、兵士の様な人が戦っていた。

「虚空。あれは。」

「リザードナイトという召喚獣じゃ。」

「了解。兎に角倒すぞ。」

俺は刀の虚空を鞘から抜いた。

剣術はやったことはないが、アニメで見たことなら有るからなんとかなるだろう。

「虚空」

「なんじゃ。」

「お前。さっき魔法はイメージさえ出来たら使えるって言ったよな。」

「うむ」

「なら…。お前ら龍の力も同じだろ。」

「そうしゃが。」

「なら。俺の体の周りにお前の空間の力を使って障壁を作ってくれ。」

「心得た。」

虚空がそう答えると俺の体が淡く白に光った。

「お主に言われた通りにしたぞい。」

「サンキュー」

俺は刀にも同じようなイメージをし、目の前の空間を縦に斬った。

ザッザッザッザっと音を立てながら地面と空間が斬れていく。

リザードナイトと兵士の前に差し掛かると砂埃を上げながら巨大な障壁が出来た。その障壁は形を変えていき、馬車と兵士を包み込んだ。

「なんだこれは。」

「大丈夫ですか。助けに来ました。」

「貴方は。」

「ただの旅の剣客です。虚空、念話使える?」

『うむ。』

『じゃあそれで行くよ。』

『心得た』

俺は柄を力強く握り、地面と水平に刀を振った。

すると目の前にいたリザードナイトは空間ごと上下に斬れ、頭部から灰になって消えていった。

リザードナイトたちが立っていた奥の空間も少し歪んだ。

うん。やりすぎた。

「虚空。術者は。」

『さっきの一撃でグシャグシャになっとるぞぉー。』

俺と虚空が話していると、兵士達が近付いて来た。

「危ないところを助けていただき有難う御座いました。」

「いえいえ。助けられて良かったです。僕はこれで。」

「ちょっとお待ちください。良ければ王国まで護衛をしていただきたいのですが。」

『虚空、どうする?俺は別にいいけど。』

『お主が良いなら良いぞ。』

「じゃあ決まりだな。その依頼引き受けさせていただきます。」

「本当ですか。ありがとうございます。準備がありますので馬車に乗ってお待ちください。」

「わかりました。・・・・・・・・・誰かいるんですけど。」

「あぁ。私たちの向かっている魔法大国エリヴァイアの第一王女のアリア様ですね。先の戦いでの衝撃で気絶してしっまったようです」

見た感じ俺とあまり年齢変わんないくらいだししょうが無いか。

そんなことを思いながら席に座った。

ていうか魔法大国って名前、めっちゃ気になる。オタク心がくすぐられる。

前世ではこじらせていた時期もあったほどだ。

まぁ今となっては恥ずかしい黒歴史だが。そんな恥ずかしいことを思い出していたら兵士の一人が馬車の扉を開けた。

「準備が出来たので出発します。」

「了解しました。エリヴァイアまでどのくらいかかりますか。」

「大体5時間程ですね。」

「了解しました。」

そう俺が答えると兵士が扉を閉め、少しすると馬車は進み始めた。


俺が馬車に揺られて大体4時間程経った。俺は今質問攻めに会っている。誰からか言わなくても分かるだろう。

「貴方の名前とクラスは何ですの。」

「私は相模原龍二と申します。クラスは龍騎士です。」

そう。俺に質問してきているのは、目の前にいるアリア王女だ。王女は金髪碧眼で、身長は165cmくらい、モデル体型の美少女だ。

ちなみにクラスというのは生まれ持った職業のようなものだ。

龍騎士は最高ランクのクラスらしい。

さっき虚空から聞いた。

「龍騎士ですの。そんな高貴な方なら敬語は不要ですのに。」

「龍騎士と言ってもただの平民ですので。それより貴方のお名前は……。」

「あぁ。申しておりませんでしたね。私の名はアリア。アリア・エリヴァイアと申します。クラスは精霊魔術師です。やっぱり貴方の様な方からの敬語は何か嫌ですわ。私は貴方のことをリュウジさんと呼びますからリュウジさんは私のことをアリアとお呼びください。」

「そこまで言われたら諦めるよ。アリア。」

「はい」

アリアは俺に優しく微笑んでくれた。

ていうか精霊魔術師。

凄いのかどうかわからないが多分凄いのだろう。そんなことを思っていると虚空が念話で話してきた。

『お主、精霊魔術師がどれだけ凄いかわかっておらんだろう。』

『全くわからん(ドヤ…)』

『全く。何故わからんのにドヤ顔が出来るんじゃ。精霊魔術師は、龍騎士のドラゴナイトクラスに次ぐスピリッツマジシャンクラスなのじゃ』

『へー。凄いんだな。』

『これを聞いても動じないお主の方が凄いと思うんじゃが。』

『けど、龍騎士のドラゴナイトよりクラス名がかっこいいことは気に食わない。』

『なんじゃ、その言いがかりは。』

俺と虚空が念話で話してると、アリアが顔を覗き込んできた。

「何かありましたの?」

「なんでもないよアリア。」

「なら良いですけど。そういえば、リュウジさんはリザードナイトを一撃で倒されたのですよね。」

アリアが何故俺がリザードナイトを一撃で倒したか知っているのは今さっき質問攻めされているときに俺が話したからだ。

「まぁそうだけど、どうして?」

「いえ。リュウジさんは既に龍と契約されてますの?」

「まぁそうだけど。」

「その龍を見せて頂くことは可能でしょうか。」

「まぁ良いけど、王都に着いてからね。」

「わかりました。約束ですよ。」

俺たちは、話に花を咲かせながら馬車に揺られた。


あれから1時間ほど馬車に揺られやっと着きました。

魔法大国エリヴァイア。別名水と風の都。国の名前は守り神の龍から取られれいるらしい。

「スゲーな」

「喜んで頂けて嬉しいです。」

馬車か外を見ていたらいたら広場に着いた。

広場にある3体の像が目に入った。

「あれは…」

「あれはこの国の守り神である龍の像ですね。右から水龍リヴァイアサン、氷龍アルカナ、風龍エリオスです。彼女らは姉弟の龍なんですよ。」

「へー。この国では龍は神聖視されているんだな。」待てよ。

虚空はこの世界の龍神って言っていたしこの世界では龍は神聖視されているのか。

そんなことはないか。

そんなしょうもないことを考えていたら王城に着いた。

馬車は大きな扉の前で停まると前方から声が聞こえてきた。

「王女様。王城に着きました。只今戸をお開けします。」

「わかりました。お願いしますね。」

アリアがそう言うと馬車の戸が開き、アリアが馬車を出たので俺もついて行った。

アリアが王城の扉の前に立つと門番の騎士が扉を開け、大勢のメイドと執事が出迎えた。

「おかえりなさいませアリア様。」

「「「おかえりなさいませアリア様。」」」

びっくりしたぁ。心臓止まるかと思った。

俺がメイド達のお出迎えに驚いていると、執事達の中から初老くらいのキチッとした男性が出てきた。執事長さんかな。

「おかえりなさいませアリア様。国王陛下がお待ちになっておられます。」

「ありがとうございます。スティーブさん。」

アリアを無事送り届けたし俺は帰るとするか。

「じゃあな。アリア。」

「何を言っておられるんですか。貴方もですよ。後ろの剣士さん。」

「何を言っているんですか執事さん。」

「貴方こそ何を言っているんですか。国王陛下がお呼びでしたよ。」

「ではそういうことですので行きましょうかリュウジさん。」

「えっ。あっ。はい。」

俺の気持ちはどうなるんですか。ていうか俺国王に呼ばれる様なまずいことした?心当たり無いんですけどぉ

俺は恐る恐るアリアのあとをついて行った。

しばらく歩くとアリアは大きな扉の前で立ち止まると扉に向かい大きな声で

「アリア・エリヴァイア只今到着いたしました。」

といった。しばらくすると扉の奥から入れと声が聞こえた。

アリアは失礼します。と言ってから扉を開けた。

扉の奥は中央にレッドカーペットが敷かれておりいかにも国王がいそうな部屋って感じだ。

俺とアリアが部屋に入るとレッドカーペットの奥にある玉座から国王がアリアに向かって走って来た。

「アリア。大丈夫だったかい。」

「はい。お父様。こちらにいるリュウジさんか助けてくださいましたので。」

あっ。これ自己紹介しといた方がいいやつだぁー

「ご紹介に預かりました。相模原龍二と申します。」

「君がリュウジ君か。私の名前はヴァルク・エリヴァイア。エリヴァイア王国の国王だ。娘のアリアを助けてくれてありがとう。」

アリアの父のヴァルクさんはアリアと同じ金髪碧眼で髭が生えており、いかにも国王と言った感じだ。

「いえいえ。当たり前のことをしたまでですから。」

「謙虚なんだね君は。それでもお礼はさせてほしい。アリアは私達にっとって最後の子なのだから。」

「わかりました。国王陛下がそこまで言うなら貰わなかったら失礼ですね。」

「ありがとうリュウジ君。それと国王陛下って呼ぶのをやめてくれないか。娘の命の恩人が他人行儀ではこちらがどう接したら良いかわからん。普通にヴァルクと呼んでくれ。」

なんだこの国は。

王族の人達フレンドリーすぎんだろ。

アリアの優しさは国王譲りっぽいな。

「わかりました、ヴァルクさん。」

「うむ。これからもそれで頼む。さて、アリア、リュウジ君。今回の話、テラスで詳しく聞かせてくれないか。」

「わかりました。お父様。着替えてから参ります。」

「リュウジ君はどうするかね。」

「俺はそのまま行きます。」

「うむ。じゃあついて来てくれ。」

「ではリュウジさん。また後ほど。」

「おう。またなアリア。」

そう言ってアリアと分かれるとヴァルクさんについて行った。俺の後ろからはスティーブさんが着いてきた。

「リュウジ君。アリアと仲良くしてくれてありがとう。」

「こちらこそ。仲良くなれて良かったです。」

「あの子は、王族という立場のせいで今まで友人なんてできなかった。君はあの子にできた初めての友人なんだよ。これからもあの子と仲良くしてやってくれないか。」

「もちろんですよヴァルクさん。むしろ俺からお願いしたいくらいですし。」

「なら、これからもアリアのことを頼む。」

「こちらこそ。」

話していると目の前が明るくなってきた。どうやらテラスに着いたようだ。

「リュウジ君。少し座って待っていてくれ。今スティーブに茶を持って来させる。」

「はい。わかりました。」

「スティーブ。茶を。」

「承知いたしました。」

スティーブさんはそう言い残すと茶を取りに行った。

この世界のお茶ってなんだろう。やっぱり紅茶かな。抹茶や緑茶ではないことを願おう。

世界観ぶち壊しだから。

スティーブさんがお茶を取りに行ってから少ししたときテラスの入り口に人影ができた。

「お父様、リュウジさん。只今まいりました。」

「おぉ、アリアか。レインとラギルに報告してきたか?」

「はいお父様。ですけど、お母様にはご心配をかけたくなかったので、襲われた件は報告いたしませんでした。」

「了解した。あぁ、すまないねリュウジ君。レインとラギルのことについて話しておこう。レインは私の妻でアリアの母親にあたる。ラギルは私の息子でアリアの兄にあたる。二人が姿を見せないのはちゃんとした理由がある。それを今から君に話そうと思う。良いかね。」

「俺は別にいいですけど。」

なんか気まずい雰囲気だ。

俺はこの話を聞いて良いのだろうか?

まぁ話してくれるなら聞いておこう。

「なら話そう。まずはラギルのことかだ。ラギルはもうこの世にはいない。数年前のことだ。私とレインが出払っていたときに王城に魔族が侵入した。その魔族はまだ幼かったアリアのことを殺そうとしたんだ。そのときに高い光属性の適性を持ち、派生の聖属性を使えたラギルが命と引き換えにアリアを守ったんだ。」

アリアは今にも泣き出しそうである。

アリアにとって衝撃的すぎる出来事でいまだにトラウマなんだろう。

「素晴らしい人だったんですね。」

「あぁ。私もそう思う。次にレインについてだ。君にアリアのお礼を言ったときのことを覚えているかい?」

「はい。この子は私達にとって最後の子だって。」

ヴォルクさんは軽くうなずくと、再び話始めた。

「レインはアリアを産んだあと病にかかった。王族につかえている治癒師によれば体の内側全体が病に犯されているらしい。今はなんとか治癒魔法により命を繋いでいるが…いつまで持つかわからん。」

ヴァルクさんに続いて涙を拭いたアリアが話し始めた。

「ですから光属性に適性があり、精霊魔術師である私がお母様のご病気を治せる魔法か精霊を見つけるための旅でしたが……。」

「見つけられなかった。ですね。」

「うむ。もうどうしたら良いのか私達にはわからない。」

そう言うとヴァルクさんとアリアは顔を下げてしまった。アリアの目頭にはまた涙が浮かんでいる。

『そんなことで困っていたのか。』

『そんなことって失礼じゃないか?てかどうしたんだ虚空。』

『何をとぼけておるんじゃ。今こそアリア姫との約束を果たすときじゃろう。』

『あぁ。あの話か。まさかお前から言い出すとは思わなかった。』

『まぁ、そこは良いじゃろ。わしならその病の治し方を知っておる。ほらさっさとせい。』

『了解。』

念話で虚空と話終わると俺は覚悟を決めてアリア達の方を向いた。

「ヴァルクさん。アリア。もしかしたらレインさんの病気。治せるかもしれません。」

「本当かねリュウジ君。」

「そんなこと出来るのですかリュウジさん。」

「うん。そのために龍の力が必要なんだ。だから、アリアとの約束を今叶えようと思う。」

アリアは少し不安そうに聞いてきた。

「約束って?」

「俺の契約している龍を見せること。」

「そんなこと出来るのかい。リュウジ君。」

「出来ますよ。いきます。」

俺はそう言うと深呼吸をしてから右手を前に出し大きな声でこう言った。

「来い。虚空!」

俺が名を呼ぶと右手の先が光り、段々人の形になっていった。

「ほっほっほ。上手くいったようじゃな。」

完全な人形になると光は消え、俺と初めてあったときのすがたになった。

「久しぶりだな。虚空。」

「久しぶりと言っても数時間ぶりじゃろ。」

「それもそうだな。」

俺と虚空が笑ってるとアリアは申し訳なさそうに聞いてきた。

「あの…リュウジさん。その方がリュウジさんと契約した龍ですか?」

「ん。あぁ、そうだよ。紹介が遅れたね。こいつの名前は虚空。まぁ何か龍神らしい。」

「何かとはなんじゃ。れっきとした龍神じゃよ。お嬢さん方。そう堅苦しくなくて結構じゃ。これから宜しくのぉ。」

虚空がそういうと二人は魂が抜けたような顔になった。

「あれ…。大丈夫ですか?お二人さん?」

俺がそういうと二人は凄い勢いで質問してきた。

「リュウジ君。君と契約した龍は虚空と言ったかね?」

「はい。そうですが…。」

「龍神とも言ってましたよね。リュウジさん。」

「そうとも言ったけど…。」

俺がそう答えると二人は呆れたような大きなため息をついた。

そして数秒おき、息を整えてから話を始めた。

「リュウジ君。君には話しておかなければならないことがある。」

「なんですか?」

「虚空という龍は知ってのとおり龍神様だ。」

「ですね。」

「そんな龍神様と契約してしまった君は異端の者として見られるかもしれない。」

「そんなっ」

「申し訳ないが事実だ。」

確かに地球の歴史の中でも大きな力を持っていた者が理不尽な差別を受けることは多くあった。

それが今の俺に当てはまっていると言うことだ。

「だからと言って君を軽蔑するわけではない。安心して欲しい。ただ君を守るためにも龍の力はあまり使わない方が良い。」

「ですね。」

確かにそうだ。

龍の力を使い続ければ必ず異端の者として扱われかねない。

「だから君を守るために魔法学院への入学を進めるよ。」

「魔法学院、、、」

確かに俺がもっと強ければ龍の力を使わずに済む。

この話しは前向きに検討しよう。

でもその前に、、、

「まずはレインさんの治療が先です。」

「君って子は、、、」

ヴァルクさんは呆れたように返すがどこか嬉しそうだ。

てか、、、どうやって直すんだ?

「虚空。どうやって直すんだ?」

「まぁ見ておれ。来い!水龍リヴァイアサン!」

虚空が名を叫ぶと城の庭の池の水が舞い上がり、形を作っていく。

それはまるで広場で見たリヴァイアサンの像と全く同じ形のものだった。

水の龍が出来上がると、そのまま固まり、頭から溶け、龍の鱗が出てきた。

『五月蝿いわね。寝てたって言うのに。誰よ私を起こしたのは!!』

うわぁー。切れてるよぉ。

俺達が冷や汗をかいてると虚空は一歩前に出た。

「ソナタを読んだのはワシじゃよ。久しいなリヴァイアサンよ」

「誰よあんた!?あんたみたいな人間なんて知るわけが、、、」

リヴァイアサンとか言う龍は虚空の姿を見るや否や段々と目を大きく開け、冷や汗を滝のようにかいていた。

『アッアッアッ、あなた様は虚空様ではありませんか!!!ご無礼をお許しくださいぃぃぃぃ。』

さっきと態度違いすぎないか?

虚空って実は凄かったんだなぁ。

「怒ってはおらぬよリヴァイアサン。急に呼んだワシにも非がある。許してくれんかのぉ」

『勿論で御座います!』

「ほっほっ。ありがとのぉ。」

『いえいえ。滅相もございません。それで、今回はどのような御用件で?』

「用件なんじゃがぁ。この子、アリアの母のレインをソナタの力で助けて欲しくてのぉ。」

『そのような事でしたら幾らでもお任せ下さいませ!』

「ほっほっ。頼んだぞ。」

『はいっ。何なりと。』

そうリヴァイアサンは言うと丸くなり小さく、人の姿になっていった。

「改めまして。初めまして皆様。御久しぶりで御座います虚空様。この国の守り神である水龍リヴァイアサンで御座います。」

リヴァイアサンと名乗った龍はこれまた高身長でモデル体型の美人さんだった。






皆様初めまして。作者の月宮つきみや ろうです。初投稿でまだまだ未熟者ですが、楽しんで読んでいただけたら幸いです。この話しは私が中学生の時に考えたものなので子供っぽい部分が有ると思いますが大目に見てもらえると嬉しいです。好評でしたら続きを出させて頂きます。

別の物語も制作中ですので投稿遅れるかもです。ご了承下さい。

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