↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
107/109

107『総攻撃・7・テレジア!』

まりあ戦記・107


『総攻撃・6・テレジア!』





 あああ!?



 テレジアのやつ、自分のブリキマンを自爆させて群がるTBを爆散させやがった!


 まりあたちは一瞬、その火の玉に心を奪われた。インテグレーションモードだから、パイロット一人一人の意識は眠っているはずなのに、その瞬間だけは覚醒して記憶に残った! 

 ワシントンをやっつけたけど、ブリキマンも粉みじんになってしまった。当然、乗り込んでいたテレジアは無事では済まない。まりあは、彼女が自分の影武者だったころ身代わりになって焼け死んだ時のことがフラッシュバックした(029:火柱まりあ!)。ドライで、ツンツンしたやつだけど、最後のところは自己犠牲だ。わが身と引き換えに局面を打開……しきれてねえけど、もうワンチャン時間を稼いでくれやがった。泣かせてくれるぜテレジア!

 でも安心しろ、テレジアは、もう一人いる。自分たちのウズメ02に乗っている操縦体の分身だ。スケールは1/2だが、テレジアのパーソナリティはそのままだ。


 だから、一瞬、心を奪われはしたが、ドロシーとともにポンジーにこびり付いたTB(テディーベア)を引きはがしこそげ落とすウズメ02。

 ポンジーのバリアーは、もう、最後の一層しか残ってねえ! でも! TBのこびりつきもあとわずか! がんばれウズメ02! がんばれみんな!


 聞こえるはずもねえのに意識だけで叫んで、こんどは、俺の意識が飛んだ。



 ピューーーン



 ホトケさんの俺が意識を失うというのはおかしな話なんだけど、生前、小学5年の時、鉄棒からおっこちて気絶した時のことを思い出した。あの時も「イテ!」と叫んだとこまでは意識があった。


——ちょ、晋三……!——


 ケティの声が聞こえたような、でも、それは一瞬のことだ。


 すぐに、あの時同様に、視界がキラキラして、それが収まったかと思うと、鈍色の空間に放り込まれ、目の前でなにかが凝ってきたかと思うと、たちまち、巨大な人の形をとった。


 ゲ( ゜Д゜)!?


 それは、最後に残ったゴーレム大統領、エイブラハム・リンカーンだ!


 グゴゴ


 石臼を回すような音をさせてリンカーンが振り向きやがる!


 ちょっとしたデジャブ感。


 ほら、箱根の保養所に行ったとき、まりあは妙な亜空間に投げ出されただろ、ヨミの幼体がウジャウジャしてやがるところ(024:彫刻の森美術館)。あれに似ている。リンカーンの後ろの方にも、そういうのがチラチラ見えて……別のものにも似ている……と思ったら、ほら、二荒山神社でメグリ先生が案内してくれたあの世(065『二荒山神社の餃子みくじ』)にも似たぼんやりしたところだ。


 ということは、やつの後ろにウジャウジャいやがるのはヨミの幼体。


 くそ、ホトケさんの俺には戦闘力はおろか、物理的な攻撃力はゼロなんだぞ!


 グォオーーン


 チ、リンカーンの野郎、気づいてファイティングポーズなんかとりやがったあ!


 


 ☆彡 主な登場人物


・舵 晋三      永遠の16歳 法名・釋善実

・舵 まりあ     晋三の妹 高校2年 ウズメのパイロット

・舵 晋太郎     特務旅団司令 晋三とまりあの父

・高安みなみ     特務旅団少佐

・中原光子中尉    みなみ大尉の副官

・金剛武特務中佐   ベースのコンピューターの保守を任務とする技術士官

・テレジア(元マリア)ガイノイド戦士(031から)まりあのガード(VR10201改)

・ナユタ       ソメティのパイロット 第二首都高一年

・徳川曹長      みなみの世話係

・まりあの友達    釈迦堂観音(お堂さん) 矢治公男と喜田伸晃 鈴木さん 佐藤さん

・学校の先生     瀬戸内美晴(担任)

・岡田 時子     舵司令がたまに入れ替わる母の若いころの義体

・岡田 時蔵     時子の祖父(080で死亡)

・ケティちゃん    晋三といっしょにしまい込まれているマスコット

・メグリ先生(?)  晋三が小一の時の担任

・米国特務旅団    どろしい ヘンリー准将 ボギー大佐

 

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。