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マクベル先生が教室を出て少しして、俺は誰か喋りだすのかなと思っていたが、誰も喋り出さないのでびっくりしていた、やっぱりまだ緊張してるのだろう、俺もこれから何年一緒にいるか分からないが出来れば仲良くなっておきたいしな、でも結局沈黙のまま時間は過ぎていきマクベル先生が戻ってきた。
「なんだお前らやけに静かだな、緊張してんのか?」
そりゃもちろん緊張するさ、初めて会う人となかなか喋るのは難しいし、と思っていたがふと思い出した、そうかだからマクベル先生は趣味の話をさせたのかと思い出した、でも今さらだった。
そういえばこのクラス人種しかいないな、やっぱり他の種族の方が魔力量は多いのかな。
「えっと~いきなりですまないが今日は昼までに終わる予定だがこのままだとあまりにも早く終わってしまうのでここで少し雑談をしよう」
マクベル先生はニコニコしながらそう言った。
「そうだな~将来の夢とかどうだ?学院を卒業してどんな職業につきどんなことをしたいか、多分これで時間がちょうどよくなる、んじゃ自己紹介の時と同じ順番でいくか、アサヒ・クロッカスお前からだ」
「はい、将来の夢ですか~いきなり言われると困りますがそうですね、鍛冶屋になりたいです」
・・・・・それから順番にみんな夢や目標を語った。
なんだかみんなを聞いていてちゃんとした目標があるんだなと思った。
アサヒは鍛冶屋、タクミは冒険者として未知の道具などの発掘、ミアは古代文明の本の解読、ハナは食物を作る生産系、ルナは俺と同じで冒険者になりたいとだけだったな。
俺も冒険者になって何がしたいのかをみつけないといけないな。
「よ~しみんな終わったな、なんだかみんなの夢や目標を聞いていたら私も頑張らないといけないなと思ってきたよ。まあそんな話はおいといてこれからの予定と学院の案内をしよう」
・・・それからマクベル先生はこれからの予定を話した。
「これからの授業の進め方などの予定は一通りこんな感じでいく、変更などある場合があるからその時は随時報告する。それではこれから学院を案内する」
それを聞いて俺達は教室を出てマクベル先生についていった。
それからの時間はあっという間だった、なんせ見るもの全てがまったく見たことのない技術ばかりだ。その中でも訓練所が一番びっくりした、今までに見たことのない武器や防具がありそこにしか目がいかなかった。
「学院の案内はこれで終わりだ、また分からない事があれば言ってくれ、分からない事をそのままにしておくのも駄目だ、これから働きだしたら重要になることだからな、覚えておくように。それでは今日はこれで終わりだ、みんなまた明日な」
マクベル先生はそういって教室を出ていった。なんだか今日はずっとドキドキしてたからあっという間に終わって内容がほとんど頭に入ってこなかったな、まあ授業の予定とかはメモしてあるし明日から授業頑張ろ!!