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Adventures  作者: 榮 静夜
2章学院編
14/18

 それにしても教本重いな、俺はフラフラとしながら家に帰っていった、途中何回も転けそうになったり、教本を落としそうになったがなんとか家までたどり着いた。



「やっとついた~ただいま」



 俺の声を聞いて母さんが玄関まで来た。



「どうしたのカイト今日はずいぶんと早いんじゃない?学校で何かあった?」



 母さんは心配そうな顔で俺に言ってきた。



「とくに何もないよ、教室に言ったら俺と合わせて3人しかいなくて、先生が今日は授業にならないから教本だけ渡して家で勉強しなさいだって」



 母さんはそれを聞いて少し安心していた。



「それでいつから学校に来なさいって?」


「えっと~4日後だって言ってた。」


「分かった、それじゃあその間はちゃんと勉強しなさいよ」


「分かった」



 とりあえず教本を部屋に運ばないといけないな、さすがにこれを持って階段をのぼるのは危ないから、半分に分けて持っていこ。



 部屋に教本を運んで一息ついて喉が渇いたので1階に降りた、そして台所で水を飲んでまた部屋に戻った、それじゃあ教本みてみようかな、やっぱり気になるのは歴史の本だな。



 俺は歴史の本を開いて読み進めた。



「この世界は今から約350年前に未知のウイルスによって一度滅びかけた、その時の人類は今より技術なども発展していたがこのウイルスに対応することが出来ずにいた、そして人々はこれは人類が滅びてしまうと予測し、コールドスリープをおこなうことにしました、現代の言葉で言うと人間を凍らせて保存するというのが近いでしょう」



 まてまてどういうことだ、そんな話聞いたことないぞ、母さんも父さんもそんなこと言ってなかったな、とりあえず読み進めよ。



「そこでここ日本では人口の何人かを選抜してコールドスリープを計画したが選ばれなかった人々がデモをおこし悪化していき内戦まで発展した、内戦は長きに続いていき次第に日本の人口は急激に減少しこのままでは内戦で日本が滅びてしまうと気づき内戦は終結しました。その後・・・」



 階段の方からなんだか声がするな。



「カイトご飯出来てるけど食べないの?」



 え?外をみるといつの間にか夕方になっていた、そんなに時間たっていたのか。



「今降りる」



 この調子で読んでいたら寝れなくなるから続きは明日にしよう、でも凄い気になるな、1階に降りるとリビングにはご飯が並んでいて、今日は姉ちゃんがいなかった。



「母さん今日は姉ちゃん帰ってこないの?」


「またとうぶんの間帰ってこれないかもって言ってた」



 学院長ってそんなに忙しいのか、そんなことよりさっき教本で読んだこと、父さんと母さんに聞いてみよ。



「なあ父さん今日学校の教本で知ったんだけど人類は今から約500年前に滅びかけたってほんと?」



 すると父さんと母さんが目を合わせて首を傾げていた。



「そんなわけないだろ、ご飯食べ終わったら一度その教本持ってきなさい」


「分かった」


 あれ?俺変なこと言ったか?俺は不思議に思いながらもご飯を食べた。

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