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姉ちゃんはだるそうな顔をしながら
「なに?まだ話あるの?学校行くことは決まったんだしもう話すことないじゃん」
俺はそれを言われてまあ確かにと思ったが他にも色々と聞きたいことあるし。
「勉強のやり方とかトレーニングの仕方とか教えてほしいと思って」
こんな事聞いても教えてくれるのか分からないが聞けたら嬉しいし頑張れる。
それを聞いて姉ちゃんはため息をし少し考えてから呆れた顔でこう言った。
「教えるわけないじゃん、自分で決めて学校行くって決めたんでしょなら自分でなんとかしなさいよ、男なら覚悟決めてやんなそれができなきゃさっさと辞めて職業探しな」
「そこまで言うことないじゃないか、俺だって悩んでんだよ、こんなランクが出てどうやっていいか分かんないだろ」
あれ?なんでこんな喧嘩になってんだ?すると下から声が聞こえた。
「あんた達うるさいよ何時だと思ってんの」
母さんの声だった、それを聞いて俺は姉ちゃんに
「姉ちゃんのせいで母さんに怒られたじゃんか」
「はあ~!!あんたも同じでしょ何言ってんのよ」
すると母さんが部屋に来て
「あんた達さっきの聞いてたよね、聞こえてないとは言わせないよ」
やべ母さんがキレた、姉ちゃんと目があってなんとなく考えてることが伝わった、これはやばい謝ろう、そう言ってるようにみえた。
俺達は急いで正座して、謝った、そして母さんは
「あんた達今度やったら1週間家のことやってもらうからね」
それはまずいな学校は何日か休むと退学になるらしいし、姉ちゃんもさすがにそんなに休むとやばいだろうな、学院長だし。
「分かりました以後気をつけます」
姉ちゃんと声を合わせていった、そしてなぜか変な言葉使いになってしまった、それを聞いて母さんは
「分かった、気をつけてね近所に迷惑だから」
そして母さんは1階に降りていった、なんとかなった、俺と姉ちゃんはため息をついた。
「姉ちゃん悪かった、確かに姉ちゃんの言っている事はごもっともだ、自分で考えて頑張るよ」
俺は姉ちゃんに謝った、さすがに俺も無茶を言ったと思うし悪かったと思う、姉ちゃんの時は相談する人やアドバイスをもらえる人なんていなかったと思うしそこまで考えてなかった俺が悪いな。
「私も悪かったよ、意地悪だった、私もカイトと同じ立場だったのについむきになって、情けないね、今まで1人でここまで頑張ってきたから、でも今思えばこれからそういう事を教えていく立場になったのにまだまだ先生になれてないね」
俺はそんなことないと言おうとしたがやめた、俺も頑張らないと
話は終わったしそろそろ寝ようかと言おうとしたら
「いい忘れてたことがあった、学校では私の事姉ちゃんって呼ばないでね、私もさすがに馬鹿じゃないから、あんたの姉ちゃんが学院長の弟ってばれたらその、カイトがこれから色々学校で大変になると思うから」
「ありがと姉ちゃん気をつける、それじゃあそろそろ寝ようよ、明日から朝早いんだろ?俺も学校行くし」
「分かった、おやすみカイト」
「おやすみ姉ちゃん」