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「それでは、どちらが最初だ。」

 フードを被ったリーダーの声に、フレイは一歩進み出た。

 弓と剣を持っている所から、魔法を使わず物理攻撃が基本なのだろう。

 フレイは不意の弓の攻撃を警戒して、自身に『盾』の魔法をかける。

 フレイの身体を、青白い光が一瞬包みこみ消えた。

「人間と戦うのも久しいが、人間で魔法剣士とは珍しい。これは期待できそうだ。」

 2番と指示された男は、短弓を背にして剣を抜いた。

「まず、これはどうだか。」

 2番の男が細身の剣を抜き、剣先をフレイに向けて突きを放つ。

 フレイは、反射神経だけで何とかそれを躱す。

 細身の剣は刀身が細い分の軽さを生かし、相手の剣劇を躱しながら切りつける又は突くのが細身の剣の特徴で、高い身体能力と剣の技量が求められるがその反面、武器での打ち合いには滅法弱く容易く折れてしまうので、冒険者で使っているものは余り見かけない。

 2番の男は既に武器を前方に出し、右半身に構えている。

 この構えは突きを重視する構えで、剣を振るう時の身体の揺れが少なく、動作のおこりが判断し難い。

「なかなか良い動作だ、では続けて行くぞ。」

 フレイは視覚的に伸びる様な剣の動きに惑わされないように、剣と腕の長さから最大範囲よりやや多めに後ろに下がるが、思ったより伸びる剣先がフレイに迫る。

 寸手の所で躱すが、一歩で数回の突きを出す手数の多さに少しずつ押されてくる。

 このまま避け続けていても、捕まるのは時間の問題だろう。

「躱すだけでは勝ちは無い。さあ、如何する。」

 2番の男がそう言うとフレアは、

「全く同感ですが、少し悪あがきしてみます。」

 と言うと大きく間合いを取り、長剣を納めて片手剣と短剣を構えた。

 2番の男はニヤリとすると、

「二刀流は本来防御特化だが、さてどうだろう。」

 2番の男は再び右半身の構えになり、剣先で刀身を身体に隠れるように保持している。

 正当に訓練されている上にかなりの技量、更に対人に特化した剣技では分が悪い。

 だか相手は魔力のある武器では無さそうであるし、身体能力は余り変わらない所から、技術の差を埋めるには奇策しかない。

 二刀流は同種または異種の武器を両手にもち、剣を払いながら切りつけたり、間合いの違う武器で連続攻撃をしたりと攻防がしやすい構えだ。

 相手が突きを主体とするので右は片手剣を、左はミスリルの短剣でとして右構えで迎え撃つ。

 先ほどから2番の男は、伸びる一撃の後に多段の突きをするので、相手の多段突きの最後動作を片手剣を振るって払いながら、体勢を入れ替え左の短剣で突き入れる。

 2番の男は身体を捻ってフレイの突きを躱す。

「まさかこれ程早く対応するとは、これは本気でかかる必要があるな。」

 と言って2番の男が逆手に剣を持ち、構えが左構えに変わった時、

「待て、そこまでだ。」

 フードを被ったリーダーが言った。

 なかなか時間が取れなかった為、遅くなりました。ご了承下さい。

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