調べもの
さぼりました。
誰にしもやる気が起きないときってあると思うんですよ(言い訳)
●同日 14:09 図書館
「じゃあラパンは自分と一緒に近接科の図書館で調べるから、サリュは魔法科の方で頼んだ。」
「はい、わかりましたよクー。それでは大体17:00ごろに食堂で早めの夕飯を食べながら情報をまとめる感じで大丈夫ですか?」
「それで大丈夫。じゃあまたあとで。」
「いい情報見つけてくるねー。」
武器屋を後にした後、彼らは草の墓について調べるため手分けすることになった。
ルークは街の図書館へと行き、クーとラパンにサリュは学園の図書館でさらに二手に分かれて調べることになった。
外から館内へ繋がるドアを開けて入るとそこにはクーがレポートを仕上げた時とそこまで変わらない景色が広がっていた。
強いて言うのであれば人が減っているくらいだ。
(草の墓って言えば童話があったな。それをまずは探してみるか。)
草の墓についての情報が載ってそうな書物をある程度手に取り席を探す。
(どこが座れるかな・・・。)
(陽が当たると眠くなるからある程度は日陰なところは・・・。)
「クー。あたしはあっちの陽の当たるところでやってるよ。」
「わかった。じゃあ後でね。」
「またあとでねー。」
(さてと、始めるか。)
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●同日 16:40 図書館
(ふぅ、こんな感じかな。)
持ってきた書物を全部読み終えることは出来なかったが、それなりの情報は集まった。
(そろそろラパンと合流して食堂に行くか。)
クーは本を持ってラパンを探すために席を立つ。
(どこに居るかな。)
本を抱えたままラパンを探すクー。
探しているうちに腕を枕にして寝ているラパンを見つけた。
(草の墓に行くために本で埋めて本の墓を作ってやろうか。)
チラリとラパンが持ってきた本のタイトルを見てみると草の墓についての情報が載っていそうな本の他にクーたちが今いる街【フリューテ】のおすすめの魚介レストランの情報が載っている本などがあった。
(なんで学園の図書館にレストランの本があるんだよ。私物か?)
チラリと犬娘を見てみれば「今日は魚介料理のフルコースだぁ・・・」とかほざいている。
クーは絶望した。まさか依頼を持ってきた本人が目的そっちのけでやってるとは思っていなかった。
なんならどっかの名字と名前で絶望を表している先生も絶望してそうだ。
(なんか普通に起こすのも嫌だな)
おしおきの意味も兼ねてクーは本の角で駄兎を起こそうとする。
(適当にこの本でいいかな。)
クーは持っていた本の中からちょうどいい大きさの本を選ぶ。
軽く薄い本で「コツン」とやる。
ただし角で。
中々にいい感触が返ってきた。
これには叩いたクーもにっこり。
ちなみにラパンは「ふぐっ。」と小さい悲鳴を上げる。
「ん~~痛い~~。」
ラパンは頭をさすりながら顔をこっちに向けて軽い涙目でクーを見た。その目には「なんでぇ。」という感情の他に、どうやって仕返しをするかを考えてるのがありありと浮かんでる。
「ラパンが寝てんのがいけない。」
「う~~~。」
「それともちゃんと調べたのかな?」
クーが笑顔でそう聞くと駄犬はうろたえ始めた。ついでに目も忙しなく動いている。
「えへっ?」
そして駄犬は満面の笑みでクーを見た。計算され尽くした首の角度や表情にイヌミミの角度までもが完璧だ。かわいい。
「そっか。」
対するクーもにっこり。ついでに本の角もまた駄犬に対して振り下ろされる位置にあり、にっこりと
ほほ笑んでいるように見える。
駄犬の表情が固まった直後「スコーンッ」と気持ちいい音が響いた。
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●同日 17:07 食堂
「そりゃあラパンが悪いな。」
「そうですよラパン。それではクーのことを何も言えませんよ。」
あれから移動して食堂でパーティメンバーが集まって、情報をまとめる前に雑談を交わしている。
ルークたちと合流した後、ラパンは寝てたことをばらされてしまい小言を言われていた。
「それじゃさっそく情報をまとめようかなと思うんだけども、食べながらやる?」
「俺はどっちでもいいぜ。」
「私もどちらでもいいですよ。」
「どっちにしろこの後一緒に食べるつもりだったし食べながらでいいんじゃない?」
「じゃあ、食べながらやろうか。」
料理を取りに全員が席を立った。
(パンと魚と肉と野菜・・・。後は適当にスープでいいか。)
席に戻ると、既にラパンとサリュが食べ始めてた。
ラパンは白パン3個にシチューとケーキ2つなのだがあの小さな体のどこに入るのか謎だ。本人曰く「胸に栄養が行くからたくさん食べないと!」とよく言ってるがどうなのかは推して知るべしである。口は災いの元である。
次いでサリュは白パン2つにポトフだった。元々そこまで食べる方でもないのでいつもそれくらいだ。
「ラパンはよくそんなに食べれるね。」
「身長と胸に栄養が行くからたくさん食べないと!」
デジャブだ。
「うん。そうか。」
「サリュはメイスの試し振りしていたのにそれだけで大丈夫か?」
「私は元々小食なのですよ。」
「そうだったかなぁ・・・?」
「お前ら何の話をしているんだ?」
「お前はいつもと変わらないなぁルーク」
そこに大量の料理を盛ったルークがやってきた。朝は大量の肉だったが、夜はパンが大量だ。それに合わせるための魚の揚げ物やタレが掛かった肉がある。だからお前は脳筋なんだよ。
「何がだ?」
「いいや、ただの食べる量の問題だよ。」
「あ?あぁそんなことか。食べれるときには食べておくようにしておかないとな。」
「ルークの言う通りだねー。ささ、ルークとクーも早く座って座って。」
「みなさん揃ったことですしお互い持ち寄った情報を交換を始めましょうか。」
サリュがシスターらしいにこやかな笑顔で言ったその一言で交換が始まる。
「草の墓の位置はこの街【フリューテ】から東にある王都方面だね。」
「距離的にはそこまで遠いってわけでもないから今回は馬車だねー。どうせなら列車に乗りたかったんだけどなぁ・・・」
「それはまたの機会にですよラパン。」
ゲーム時代の名残と言えばいいのかそれなりの技術が残っている。それこそ列車や飛行船が最たる例だ。
「はーい。」
「そもそも草の墓の命名理由ってなんなんだ?」
ルークの疑問。
「確か童話が基になってると見てるらしいですよ。」
「草の墓の童話って言うと・・・。薬草作りの老夫婦の話か。」
「確かにルークの言う通り草の墓のモデルはその童話だね。」
「内容は確か薬に使うための植物を栽培してた老夫婦が森で妖精を助けたところ、その妖精がお礼として特別な薬草栽培の方法が載っている書物を渡したんだっけか。」
ルークの冒頭。
「そして、それからその老夫婦の作る薬草から作る薬の効き目が良くなり、いろんな商人や薬師が買うようになった。で、合ってるよね?」
クーの補足。
「そうだよね。そしてその技術を村人全員に教えればもっとお金が儲かると思った村長ら村人数人が老夫婦に薬草の作り方を教えるよう言ってきた。」
「しかし老夫婦は答えず、だんまりを決めこんだんだよね。」
ラパンの続き。
「そうですね。村長たちは老夫婦がお金を独り占めするために話さないと思い込んだ。」
「そしてその老夫婦のお二人は身の危険を感じ、夜に村から逃げ出したが村人にばれてしまい追われてしまいます。」
「そしてその老夫婦はある洞窟へと逃げ込みそのまま果ててしまいました。」
サリュの老夫婦の結末。
「それを悲しんだ老夫婦に助けられた妖精がそのことを悲しみ、2人が死んだ場所を誰にも荒らされないようにその場所を誰にも入れないようにした。っていうのが童話のあらすじだったよね。」
クーの物語の結末。
「そして薬草からなのか妖精の影響なのか出てくる魔付きは植物関係が多いんだよな。」
「あそこに魔付きって出てきたっけ?」
「あんまり出てこないが出るときは出るぞ。クー。」
「そっか。」
「かといって、中は広いというわけでもないから燃やすと自分たちも一緒に燃えると。」
「しかし、燃やす手段が使えないとなりますと、どうしましょうか?私の祝福でもそこまでの効果は期待できるわけではありませんし。
「しかし童話の舞台が実際にあるっていうのは驚きだよなぁ。」
「まぁそれはゲーム時代の名残ってやつだよルーク。」
「て、ことは草の墓が歴史と関係してる可能性は少なからずあるのか。」
「可能性だけならありますね。」
「しかし今回は一体なにをするんだろうね。」
「あれ?ラパンは何も聞いてないのか?」
「聞こうと思ったんだけど明日全員で教授室に来いって言われたんだよね。」
「ラパン1人で聞くより全員で聞いた方がいろいろといいのでしょう。」
「サリュひどくない?それじゃまるであたしが話聞いてないみたいじゃん?」
情報を集めないで、寝てた駄犬が吠える。
「言葉の受け取りかたってやつだよ。ラパンがあとで自分たちに説明するよりもまとめて説明した方が間違いとかが無いからだよ。」
「ほんとに?」
「ほんとですよ。せっかくの依頼した調査クエストなのにつまらないことで間違いが起きたら教授だって嫌なのですよ。」
「それもそうかな・・・?」
「そういうですよラパン。」
「よし、じゃあルークも食い終わったみたいだしそろそろ解散するか。」
「明日は教授から話を聞いて引き続きその準備でいいのか?」
「それでみんな大丈夫だよね?」
「大丈夫ですね。」
「どうせなら明日は防具を見に行こうよー」
「それは明日のお楽しみってやつかな。」
「じゃあまた明日な。」
「じゃあねー。」
「2人ともおやすみなさい。」
これから、物語は1日の出来事をまとめたものを出します。多分。
5・29日大きく改稿しました。




