ポンコツシスター
キャラクターの人格をまともの物に直しました。自分の中ではまともです。直してない部分はアレですが。
●4月23日 13:34 月の日
「さてとルークたちを探しに行くかな。」
(そういえばルークたちがどこに居るのか全くわからないな・・・)
すっかり彼らの目的地を聞き忘れていたクーは困る。
どうしようかと悩んでいると誰かに袖が引っ張られるのを感じた。
引っ張られた所を見てみるとそこには配達用のゴーレムがクーの袖をつかんでいた。ゴーレムには配達用ということが分かるように郵便局のマークが刻まれている。
ゴーレムはクーが自分のことに気づいたことが分かったのか、肩に掛けたカバンから手紙を差し出した。
手紙には差出人の欄にラパンの名前だけが書いてある。
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もうレポートは終わったかな?
きっとクーの事だから多分終わっていると思うんだ。 それでね今度の27日の金の日の放課後から陽の日まで【草の墓】へ調査クエス トで行くことになったんだ。
ルークとサリュも一緒に居るから黒鉄の武器屋で待ってるねー。
『ラパン・ピーターより』
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ケア内にある2つの国―――【エガリテ王国】と【フラテルニテ帝国】ではゴーレム技術が発達しており街中のみに限り、こうして郵便配達や荷物を届けるなどの雑事をゴーレムに任せている。
街中に限っているのはゴーレムを作るにはそこそこの魔力量とかなりの魔法式を書く技術が必要になるため作れる人が限られている。
●4月23日 13:49 月の日
クーは手紙を受け取ったあと、ラパンが書いていた武器屋へと向かっていた。
ここの武器屋はそれなりの腕に、腕の割に安めの値段設定ということもあって学園の生徒たちからは重宝されている。
(ルークたちは中に居るのかな?)
黒鉄の武器屋に着いたクーは建物の周りをキョロキョロしながら思っていた。
(てっきり、武器屋の前とか近くで待ってくれてると思ってたんだけどな。)
クーは一度、武器屋の窓からもチラリとは覗いてはみたのだが窓に鉄格子が嵌められていたり、窓際に置かれた樽に大量の武器が入っており、中の様子が分からなかった。
(仕方ない。入ってみるか。)
とりあえず入るために開き戸へと近づきドアを開けた。
「おう、にいちゃん、いらっしゃい!」
入った瞬間鍛冶師見習いの人ギャリさんから挨拶される。彼は5年ほどこの店の工房主であるブランさんの弟子をしている。鍛冶師というだけあって彼の体はガッチリとしており、煤のせいだろうか、所々日焼けとは違う黒さを持っている。
「ギャリさんこんちはー、ルークたち来てます?」
「あぁあいつらならさっき来たぞ。親父さんに用があるとかで多分今は裏の工房に居るんじゃないかな。」
「裏の工房で親父さんに用ですか。あいつらなんか言ってました?」
「あーー、なにも言ってなかったけど心なしかあの子の機嫌が良さそうだったぞ。」
「あの子って言うと・・・サリュですか?」
「そうそうその子だよ。いっつも笑顔だけど今日はいつにも増して笑顔だったな。」
「あ、わかりました。ちょっと裏行ってきます。」
裏の工房へと向かうためクーはL字カウンターを沿うように進んでいって従業員用のタラップドアを通ってカウンターへと入り裏の工房へと向かった。
お店と工房は繋がっており、カウンターのすぐ裏が工房となっている
(あれ?工房にも居ないってことはもう一つ奥の試し切り用の場所か?)
よく見たら炉には、まだ少し火が燻っており燃料調節のために追加されたのだろう薪が灰と炭になっており炭はまだ火を求めているようだった。
(武器屋でサリュの機嫌がよかったのなら原因は絶対武器関係だろうな。)
サリュというのはクーたちのパーティの一員であり、両親が教会関係者であり彼女も神の信者である。
クーは多少の不安を覚えつつも工房から外へと繋がるドアを開けた。
そこでは白いローブを身に纏ったブロンドの女性がメイスを振り回していた。
(予想大当たり)
「お、やっと来たかクー、待ちくたびれたぞ。」
「クー遅いよ。」
「ん、ごめんね。思ってたよりレポートに苦戦しちゃってね。」
「お前今度飯奢れよ。」
「ごちそうさまクー。」
「お前まじでいつかぶん殴るからなルーク。」
「無意味な暴力はダメですよクー。」
「違うよサリュ。これは殴ることでこのからかってくる脳筋を黙らせるという意味があるから無意味じゃないんだよ。」
「じゃあ大丈夫です。」
「何も大丈夫じゃないんだが?」
「サリュって絶対詐欺師に騙されるよね。」
「大丈夫ですよラパン。神の前では嘘などつけません。」
「そうなんだ・・・。」
なんだラパン。その詐欺師を見るかのような眼は。さてはさっきのがウソだと思ってるな。
「それで?なんでサリュはメイスを?」
「教会から支給されていたのがとうとう壊れてしまいまして。どうせなら新調しようかと。」
サリュの所属している教会では身体を鍛えることを推奨している。聖職者の使う聖祈では魔力や精神力を使うがそれだけでは敵を倒せきれない場合が多々発生したことが原因なのだろう。
教会からメイスは支給されるにはされるがさすがに1人につき貰える数は決まっているのだろう。何本貰えるのかは知らないが。
満足したのかサリュが笑顔でうなずいていた。
「今日の分の祈りはしてきたの?」
ラパンが聞く。
聖職者になるにはもちろん神へ祈りを捧げる必要があるのだが、捧げていく内に普通の魔法が使えなくなり代わりに聖祈が使えるようになるのである。
聖祈は普通の魔法では使えない聖属性が使えるようになっており、対喪失者用や味方への支援に大きな効果を持つ。しかし、魔法みたく応用性に欠けるなどといった欠点もある。
「それで嬢ちゃん新しいメイスの使いごちはどうだ?」
工房と武器屋の主でもあるブランさんがサリュに使い心地を聞いてきた。
ブランさんはドワーフという種族あるが故に鍛冶屋を営んでいる。
ブランさんはドワーフの特徴をしっかりと表しており、ヒゲに酒好き、鍛冶好きに低身長といかにもドワーフという男である。
しかし、低身長を気にしてるためそのことだけは言ってはいけない。といつかの遠い目をしたギャリさんは言っていた
「はい、これはとてもいい物です。これならより良い救済が出来ることでしょう。」
「そうかそうか!それならよかった!じゃあ金はギャリの奴に払っておいてくれ。」
「それでここに集合なのはサリュの武器が完成したからか?」
「そうだねーそれもあるけど私たちの武器のメンテを頼みに来たってのもあるかな。」
「え?俺の武器、寮の部屋なんだけど。」
「それなら俺が勝手に出しといたぞクー。」
「それならせめて手紙に一言書いておいてほしかったなぁ。」
「そんな細かいこと気にするなクー。」
(こいつ今誤魔化したな。)
「まぁいいや。それでこれからの予定は何かあるの?」
「はい。調査クエストに行くことが決まりましたし、目的地の情報を集めてから道具を買いに行くという予定ですね。」
「じゃあ一度学園に戻って調べ物の時間だー!」
「また、戻るのかよ・・・こっちに来た意味無いじゃん・・・」
「まぁそうぶつくさ言うな。そもそも寝てたお前が悪いんだぞ。」
(あ、それ言うかぁ・・・)
心の中でため息を吐いた後ギャリさんにお金を払い学園へと戻ったのだった。
*彼らは王国は元々神を信じる質では無かった。しかし人格と知識を与えられたことで信じるようになった。しかし突き動かしたのは聖祈である。
調査クエストに関しましては設定の穴が多い気が個人的にします。教えてくれたら助かります・・・
5/29日大きく改稿しました。




