【4月25日の小話】
閑話というか裏話みたいな物です。
5月23日に助手が話す噂の一部分を消しました。
●4月25日 水の日 ビス教授の部屋 13:36
「なに?オビのやつが特殊調査を依頼しただと?」
日がまだ空高く昇り、春にしてはやや暑い気温を鬱陶しく思っていたときビス教授は助手からオビ教授が特殊調査をギルドに依頼したという話を聞かされた。
「はい。調査対象は草の墓のようです。」
助手は拾ってきた情報をまとめたメモに目を落としながらビス教授にそう言った。
「草の墓だと?あそこは2年前にも別のやつが特殊調査を依頼したが何も出てこなかったではないか。」
「えぇそうなのですが、オビ教授は薬草の本を探すことを依頼したそうです。」
「薬草の本ということはあいつはまだあの童話を信じているのか。おめでたいやつだな。所詮童話は作られた物語であり、ゲーム時代の遺産の1つだ。」
この世界の住人はAIがデータをパクってNPCにいろいろ与えたときにこの世界―――ケアがゲームの世界で自分たちがどういう役割だったのかを教えられた。
「しかしゲーム時代の遺産ということは運営をしていた人たちはそれに関連するクエストを作っていたとも考えられるのですが。」
「みんな最初はそう考えたさ。だから何度も調査を行い薬草の本を探したが何も見つからなかった。それで終わったはずだ。」
「しかしあの場所はゲームの中でも最初期に実装されていた物です。それなのに童話のメインでもある薬草の本がないのはおかしくはありませんか?」
「ふん。どうせワンズがデータを奪って私たちに自我やいろんな物を植え付けた時に手違いで何かしただけだ。」
「確かにワンズ様が運営会社からデータを奪って私たちにいろんな物をインストールした時にそのようなことが起きることは可能性だけなら0では無いと思いますが・・・」
「そういうことだ。結局オビは作られた御伽噺によって振り回されてるバカだ。」
「そういえば草の墓で調査と言えば黒い靄の噂はご存知ですか?」
「黒い靄・・・?あぁ老夫婦の埋まっているであろう場所を掘り返そうとしたらどこからともなく黒い靄がやってきて調査に来てたやつらが襲われたという噂か。」
2年前に調査を受けた冒険者が最奥にある老夫婦の墓らしきものを掘り返そうとしたところ黒い靄とアンデットに襲われたという噂が立っていた。
「それでいつもの横取りはどうしますか。」
「雇うための金がもったいないとこだがあいつが何か発見して持て囃されるのも癪だ。いつもどおりやっておけ。」
「わかりました。では手配してきます。」
助手はそう言って部屋を出て行った。窓から外を見れば日は依然として日は高く昇り熱い光を降り注いでいる。
たぶん水曜か金曜には新しいの出します。
6・03 噂の一部を消去しました。




