(23) 蜂の本拠地に遠征⑥
(23) 蜂の本拠地に遠征⑥
飛んで来る、毒弾を避けながら敵の側面目指して全力疾走する。
だが、そう上手く側面に回り込む事は出来ない。
何と敵は、自分達の巣を攻撃して破壊しその瓦礫で進路を妨害して来た。
まさか自分達の巣を破壊するとは、想像埒外であった為に、先頭は思わす止まってしまった。
そこへ四方八方から蜂が飛んで来て、毒の雨を降らす。
周りは味方が居り身動きが出来ない。
(体担当!下だ!穴を掘るんだ!)
(はっ!そうか!わかった!)
情報担当の指示通り、急いで穴を掘りそこへ逃げ込む。
思ったよりも地面は硬くなく、スムーズに穴を掘れた。
そんな自分の行動を見ていた、他の蟻も真似して地面に逃げ込む。
暫くすると毒の雨は終わるが、油断せずにそのまま穴から出ないで掘り進める。
そのまま穴から顔を出した蟻は、顔に毒弾を食らって断末魔の叫びを上げて居る。
穴を掘り進める、開始地点より大分離れた場所で漸く上に出る。
慎重に穴から出て周りを確認する。
やはり側面攻撃は失敗に終わった様だ。
あの毒の雨を生き残ったのは、極少数である。
敵は最後の抵抗とばかりに、激しい反撃を見せて居る。
数では優って居るが、押し返されて敗走寸前だ。
このままでは負けるな。と他人事の様に考えて居ると、後方から多数の蟻部隊がやって来た。
(おっ!増援部隊が漸く到着した様だな。情報担当)
(うむ。だが、今は例え数が増えた所で焼け石に水だろうな。それほどまでに蜂達には鬼気迫るものがある。何せ女王蜂が、目と鼻の先に居るのだからな。体担当)
(もしかしたら脱出までの、時間稼ぎをしてるのかもな。情報担当)
(その可能性は十分にある。我々の目的は女王蜂の討伐だ。例えこの巣に残った蜂を全滅させても、我々の勝ちとは言えない。一先ずの危機は去ったが、いずれは勢力を盛り返して復讐に来るだろう。なので、将来の不安の種を取り除く為に、確実に此処で女王蜂の息の根を止める必要があるぞ。体担当)
(そうだな。それにしても態々正面から馬鹿正直に攻める必要はないだろう?情報担当)
(その通りだ。此処にいる蟻達を纏めて別の侵入口から侵入するぞ。無ければ作れば良いしな。今は蜂も正面に掛り切りだ。油断しているだろう。体担当)
(よし来た!任せとけ。情報担当)
早速周りにいる蟻達を、指揮のスキルで纏める。
周りにいるのは全て、ソルジャーアントであり、兵士階級で最下位なので抵抗無くスムーズに言うことを聞いた。
一応ランドアースは指揮官の座に居るからな。




