(18) 蜂の本拠地に遠征①
(18) 蜂の本拠地に遠征①
先発組と本拠地は出発した。
正直連戦とか無いわ。
だが、行くしかないしな。
先に出陣した先発組と本体は合流して蜂の巣に攻勢を掛けて居る様だ。
花畑からの連絡が途絶えて訝しんでいたが、まさか全滅して居り更に蟻達に攻勢を掛けられると思って居なかったので、奇襲を受ける形になり防衛線は瞬く間に突破された様だ。
どうやら戦況は此方側に圧倒的に有利に進んで居る様だ。
あとは駄目押しで後発組の俺達が合流すれば、一気に防衛線を突破して敵の本拠地に雪崩れ込めるだろう。
さて、いよいよ後発組も出発の時間だな。
俺は後発組の中程に配置になった。
後発組の殆どは、先の花畑争奪戦の生き残りで構成されている。
流石に重傷者は居ないが、軽傷者などは組み込まれている。
今回後発組を率いるのは、増援部隊から派遣された将校の一人だ。
「ギ!(全隊!前進!)」
と、出発の合図が聞こえる。
花畑のあった場所を迂回して蜂の本拠地に向かう。
道中事切れた魔物の姿が見える。
運悪く、先発隊か本隊と遭遇したのだろう。
8時間後………。
何回か魔物の襲撃はあったが、巧みな連携や圧倒的な数の暴力で、襲いかかって来た魔物を撃退もしくは倒して漸く蜂の巣に到着した。
蜂の巣は大きな縦穴に構えられている。
うわぁ。前世の蜂の巣の超巨大バージョンじゃん。
壁を登りソルジャーアント達が攻勢を掛けている。
そこへ巣から出て来たビックビーやポイズンビーやスモールビーが迎撃に出て居る。
だが、数は此方側(蟻)が圧倒的に多く、次々と襲い掛かって来るが、取り零しが多く防御線の隙間を抜い蜂の巣内部に突入している部隊もある。
「ギ、ギ!(兵士諸君。我々も味方の後に続くぞ!突撃!)」
「ギギ!!」雄叫びを上げて、後発組も突撃する。