(11) 花畑争奪戦②
(11)花畑争奪戦②
脳内に天の声(仮)のレベルアップの音が響き渡る。
身体が輝く。
おお!何だ!前のレベルアップの時はこんなの無かったぞ。
背中がパックリと割れて新たに生まれ変わる。
まさに脱皮だ。
【ランドアース Lv2
名前:なし
ステータス
HP:165/165(緑)
MP:171/171(青)
SP:115/115(黄)
:115/115(赤)
攻撃力:128
防御力:166
抵抗力:111
魔法力:149
速度力:100
スキル
『鑑定Lv5』『上昇志向Lv3』『噛み砕きLv1』『模倣Lv5』『PA%=S』『翻訳Lv3』『穴掘りLv6』『土木魔法Lv2』『指揮Lv2』『連携Lv4』『外道魔法耐性Lv1』『気配遮断Lv3』『聞き耳Lv1』】
ステータスを確認すると、魔法を使い減って居たMPと、スキルの使用で減って居たSPの両方が全快している。
おお!レベルアップすると全快するのか。
まあ、今回だけかも知れないからまだ検証は必要だな。
おおっと!考えるのは後だ。
今は作戦に集中しないと。
その後も、時折ジャイアントオルミーガの防衛ラインを抜けて来る蜂にはたっぷり石飛礫を御見舞いしてやった。
だが、今まではジャイアントオルミーガよりも小さな個体しか此方に向かって来なかったか、ジャイアントオルミーガを大きく上回る蜂がやって来た。
その蜂一匹に対して、ジャイアントオルミーガは三匹係で襲い掛かる。
作業を急がないとな。
必死に防いでくれているジャイアントオルミーガや、自分達の為にももっと急いで作業を進める。
後ろから激しい戦闘音が聞こえてくるが、意図的にそれを無視して作業に集中する。
そして、漸く通路の完全封鎖に成功した。
それと同時に、ジャイアントオルミーガを蹴散らして一匹の巨大な蜂が迫る。
咄嗟に横に飛び避ける。
そのついでに鑑定も行う。
【ビックビー Lv5
ステータス
HP:215/264(緑)
MP:78/130(青)
SP:48/80(黄)
:80/80(赤)
攻撃力:201
防御力:140
抵抗力:125
魔法力:87
速度力:132
スキル
『噛み砕きL3』『突貫Lv2』『毒針Lv3』『SOSLv8』『乱れ突きLv2』『毒弾Lv2』】
ジャイアントオルミーガ達の妨害でHP、MP、SPは減っているが、それでもまだまだ余力がある。
これはあれだな。まともに戦わず横穴に撤退した方が良いな。
「ギ!ギギ!(横穴に撤退!我々の第一の目的は達した!次の目標に移動する!此処で無駄に戦う必要はない!ランドアースとソーサラーアントは先に撤退せよ!ジャイアントオルミーガ達は殿に付け!)」
指揮官蟻の指示に他の蟻達は迷う事なく従う。
俺も石飛礫を放って牽制しながら横穴に逃げ込む。
そうしている間にも蜂は増援を呼び多くの蜂がやって来る。
正面部隊は何やってるんだ!
敵主力部隊を引きつけるのは奴らの役目だろうに!
憤慨しながらも次の目的地に向かって進む。
その途中で正面戦線が見える場所に来たので、穴から正面戦線を覗き見る。