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悪意のある普遍的な思想

流出喪失

作者: レー・NULL

 腐った血が流れて、裂いたその末端から垂れている。これは肉体の否定であり、眩暈がする、前がなにも、見えているのに見えてない。力が抜けていくようだ。どんどん腐っていくんだ。


 悲しい、寂しい、憂鬱な夢。腐った川が描かれて、肉体はどうしようもないキャンパスだ。細胞の先端から腐っていく、腐ったミトコンドリアは爪の先だけの熱だけ。少し冷静になるには、本当に少しだけ暖かい。


 腐った血を顔料に、ただ赤く、赤い炎を描いていた。実際に描かれているのは腐った川に過ぎないと言うのに、それでも燃え尽きる事を望んでいるんだ。憂鬱な夢から覚めて、何もないことに気づいた時、どうしたら良いのだろうか。


 腐った血が凝固して、裂かれた末端は塞がっている。肉体を否定しようとも、頭が痛い、いったい何を、見えていたというのだろうか。それでも流れていくのだろうけど、相変わらず腐っていくように感じるんだ。


 思考を言葉に、加工に装飾、そして燃え尽きる事ができるのなら。腐らずにいられるだろうか。黒く固まった血液は、本当に意味がないというだけ、妄想に囚われて、憂鬱な夢の中で覚めることを恐れているんだろう。


 蒙昧に信じて、憂鬱に囚われて、腐る恐怖と尽きることへの願望。本当に、ただ悲しいだけなんだ。

 信じて生きるには、全てが足りず。意思頑に生きるには、全てが脆弱。憂鬱な夢から覚めては全てはない。


 何のために、この熱は在るんでしょうか

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