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しょっぴんぐ

色々よろしく。(ブクマ、お気に、評価、感想、指摘)


旭の分かりそうで分からない少し分かる例え。

小旭「何か考え事?バナナがお菓子かどうか考える一年生みたいな顔してたよ」

小湊「はぁ?」

小旭(ついに、会話途絶えさせられた)

小湊(こしあんとつぶあん、心音はどっちが好きなんだろう)

行先は近くのショッピングモール?の中にあるユニテッドクローバー略してユニクロに決まった。

二人には先に行って貰い俺はその後ろをついていった。

二人は楽しそうに話しているが若干彼氏君は緊張している。

まぁ、エスコートを試されてると思うよな。

それも、見てないわけじゃないけど。

ちゃんと道路側歩いてるな。




う~ん、後ろに湊さんがいると思うとやっぱ緊張する。

これは、エスコートを見てるんだよね。

心音さんは絶対何かしてくるって言ってたけど、どうなんだろ。

湊さんの意味深なあの言葉が頭に浮かぶ。


「お兄ちゃんはいるけどさ、特に話に入ってきたりしないと思うし、デートと言えばデートだね」


「あ、そう、だね」

いきなり、耳元で囁かれてびっくりしてしまった。

てか、近いよ...。


「何か、買いたいものとかあるの?」


「いや?いきなりだから特にないかな」

そうだよね。

というか、僕がお金を払うを訳でも今の質問はまずかったか。

湊さんに聞こえてないかな?

チラッと後ろを振り向く。

相変わらず何考えてるか分からない。


「あれだね、湊さん外だと髪下すんだ」

一瞬にしてイメージが変わったのでびっくりした。


「あぁ、うん。目立っちゃうからね。別に、道歩くくらいなら話し掛けられたりしないと思うんだけどな」

あ、これ地雷だわ。心音さんの表情が少しだけ暗くなった。


「まぁ、心音さんも性別は違うけど同じぐらいのレベルで美少女だけどそこまで人が群がることはないもんね」


「ちょ、やめてよ」

美少女と言ったからか照れながら、ポカっと殴ってきた。

言われなれてると思うんだけどな。

てか、意外と痛かった。


「あ、ごめん。お兄ちゃん殴る感覚で殴っちゃった」

うん、それは湊さんには辛辣ってこと?

それとも、湊さんが強いだけ?


「あ、危ないよ、前向かないと」

僕に必死にアピールして信号が赤になったのに気づいていなかった心音さんを呼び止める。


「ホントだ、ありがと」


「どういたしまして。ここの信号いきなり変わって危ないね」


「そうなんだよね。法律的に大丈夫なのかな」

今まで、事故は聞いたことはないけど、良く気づかなくて慌てて戻ってくる人は割といるらしい。



聞きました?ありがとですって。ごめんじゃないんだよ?

もし、心音と彼氏君の恋愛小説があったら完結済みの後日談だよ完全に。

まぁ、近くの車の車種、現在の速度、加速度、位置的にまず、気づいただろうけど。

ちゃんんと、彼氏してくれてるな。別に友達でも同じように声かけてくれるだろうけど。

信号が変わるのを待ってから横断歩道を渡る。もう少しでちゃんとした言い方は分からないがショッピングモール的商業施設に到着する。


「俺、前で待ってるわ。買うもの決まったら呼んで?」

ユニクロ(この物語はフィクションです。実在する人物、団体とは何の関係もありません)の前のソファみたいなのに座った。

買い物に関しては二人に任せよう。

彼氏君は少し意外な顔をしていた。

さて、電話しますかね。

『こちらスネーク、目標の位置は?」


「南野ショッピングセンター、ユニクロ。帰路にて頼む」


『了解した」


「...最後までそれで通すのか」

俺の声が届く前に通話が切られた。


「ちょ、やめてください。近寄んなし!」

どこからか聞こえた不機嫌な声。

声の主の方を向くとチャラそうな男たちに囲まれた、アレは多分女子高生がいた。

でも、周りの人は気づかないフリをしていた。


「ん~、ギリナンパの範疇かな」


「ね~、いいじゃんか。ほら?ね?ちょっと話すだけじゃん」

そう言ってその女の子の手首を掴もうとするチャラ男1


「はい、ストップ」

俺はそいつの手首を掴んだ。

まぁ、しょうがない。

今の時代身体接触厳しいからね、触れるのはアウトだ。セクハラだよ?

別の意味でも厳しいけどそれは別の世界線なんで、省略。

画面の前のみんなは気を付けろよ。


「はぁ?なんだよお前」

不機嫌になるチャラ男1周りのチャラ男2、3もこっちを向いて威嚇してきた。

あ、てか囲まれてた女子、同学年じゃん。高校で見かけた気がする。

ちょっとナンパ助けるのは目立つかな。


「ちょっと、待って」

俺はピンで髪をあげた。


「え、イケメン...」

何か絡まれてた女子が言った気がしたけどなんて言った。

もうちょい、ハキハキしゃべってくれ読唇術はまだはじめたてなんだ。


「お前さ、この子の彼氏か何か?」


「そ、そう」


「いや、違うけど」

反射的に否定する。

絡まれてた女子がはぁ?って顔をする。

そうそう、それぐらい口開けてくれると分かりやすい。

もっとも、そこまであからさまだと読唇術が使えなくても分かるだろうが。


「だ、だったら、関係ないだろ。黙ってろ」

う~ん、それもそうだ。


「でも、俺は理想のお兄ちゃんムーブしなくちゃならんのでね。嫌がってる女の子に手を出すのはちょっと、マズイよ」


「ふざけんなよ、高校生が大人なめんな!」

殴りかかったきた腕をとり投げる。

きっとここにいる奴では俺以外に何が起こったか分かった奴はいないだろ。

背負い投げされた男は60キロぐらいはあるだろうに。

地に着いた瞬間になったのはストンっという気の抜けるような音。

何が起きたのか分からず地面に寝そべっている男の鳩尾の周りを五行封印の構えで軽く抑える。


「は?そんな弱い力で抑えられるわけないだろ!」

そう言って体に力を込めるチャラ男1。

しかし、指先が少し動くだけで腕をあげることすらできなかった。


「そう、これが野良医者必須技術。其の八これで麻酔無しでも手術可能。金縛りだ」


「怖ぇーよ、それ普通に痛いだろ!てか、野良医者ってただの藪医者だろ!」

ブラックジャックだって腕は確かだろ。

野良医者必須技術を制覇した医者はそこらの医者より絶対技術高いからな。


「何やってんだよ、速くこいつやっちまえ」

チャラ男1と2に命令するチャラ男1.でも、寝そべられてる状態で言われてもねぇ。

俺は少し目に力を込め二人を睨んだ。


「リーダーはコイツ?」


「そ、そうだよ」


「ねぇ、」

リーダー格のチャラ男1に話掛ける。


「な、何だよ」


「なんで、こんなことしてるんですか?」

呆れながら聞く。


「それは、」

そこで、一瞬チャラ男2と3を見るチャラ男1。


「ちょっと一旦どっか行ってて」

少し威圧感を込めて言う。


「う、」


「大丈夫、別に乱暴はしないですよ」


「じゃ、じゃあ」

二人が渋々離れたので俺も金縛りを解いた。


「何でこんなことしてたんですか?」


「五年付き合ってた女に振られて...」


「え?ナンパに経緯とかあるんだ」

絡まれた女子が茶々を入れてくる。


「その女三か月も浮気してたらしくて、考えてみたら最後の三か月ぐらい貢がされてたような」


「酷い女もいたもんね」


「そいつの新しい彼氏もチャラチャラした奴だったんだ。結局女はそういう奴が好きなのかよ!」


「いや、それは人によると思うけど...」


「成る程。でも、付き合ってたってことは楽しいこともあったんですよね?じゃあ、楽しかったことは楽しかった思い出として。浮気されたのはちょっと苦くて痛い思い出として。そんな女に振られったってぐらいで楽しかった思い出まで苦くするのは勿体ないでしょ。あれは、楽しかった。でも、あれは嫌だったぐらいでいいんですよ。いつか、中二病の頃の思い出ぐらいになりますから」

優しい声色で諭すようにいっときゃ適当なこと言ってもバレないだろ。


「お前、中二病の頃の思い出は割と後まで、あと引くけど。なんか、ありがとな」

そう言って、少し涙ぐむチャラ男に寝取られた系チャラ男1。

俺はそっとハンカチを差し出した。


「ありがと」

そして、すっと戻した。


「え?なんで下げたの?」


「いや、これは妹の涙拭くようだから」


「え?じゃあ、元から差し出さなくてよくない?」


「まぁ、それぐらいの気持ちってことで」


「できれば形で欲しかった」

仕方ないだろう、意志表示の方法がこれしか思いつかなかった。


「それじゃ、自分行くんで」


「あ、中途半端に上げて下げて帰る感じ?」

もうそれでいいか。


「はい、それじゃ」


「あ、ちょっと待ってよ。アンタ名前は?てか、お礼したいんだけど時間ある?」


「いやごめん。連れ居るから。それじゃ」


「え、ちょ!」

何か言ってるが今の最優先事項は俺を探している妹のもとへ行くことだ。

こんなショッピングモールで少しでも一人になったらナンパされるかもしれない。


「あ、居た、お兄ちゃん。買うの決まったから来て」


「あぁ」

俺は、妹についていき服屋へ入っていった。





座ってたところからチャラ男の所まで大体10メートル。なんだ~人っ跳びだね。


妹ちゃんと彼氏君が試着で「可愛いね」とか「似合ってるよ」とか言って照れながら真っ当な恋愛小説ムーブしていたのに対してハンカチ出しといて渡さないというクソガキムーブしてた主人公。

名前も教えないとか何やってんだよ。


野良医者必須技術全書

元を究極医療術。それをとある人物が出来るだけ簡単に本にまとめたもの。なお、鈍器になるもよう。

どこにも属せず技術だけで生きていく野良の医者をする上での必須技術。

全部で20の技があり大きい数字になるほど習得は難しい。

実はこれ、理論上は正しいし可能。ただ、全ての技の習得は不可能と言われている。

正確なことは分からないが最高で12まで覚えた人がいる。


究極医療術

人体の専門家、天才外科医、裏社会の殺し屋と解体屋が協力して作った狂気の技術。



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